ダブルっち博物館

小6~高3まで両親の近距離別居型生活に巻き込まれたダブルっち君(1998年4月29日生まれ)も、晴れておかげさまで、フリーダム生活を満喫中です!f^_^;)笑

#楢山節考(ならやまぶしこう)とは(※雑学No.202,第53週,2022/10/24(月)~,B.D.+59)

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2022/10/28(金)
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朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録的なものなので、読み飛ばしを)。
昨日☐◇は、藤井寺市にあるS病院を受診しました。今日は再診してます。12月に入院の予定です。」(※☐◇:息子氏の名前)
夜は、菟田野のお義母さん(84)に、ラブレター書き(笑、同上で)。
おかあさん、コン🦊ばんは。
おかあさん、実は、息子氏は、〇主になりました❗️🍑(笑)土地は持ってないけど、これからをたっぷり呼び込みます❗️💛🤭
それでは、今日は、西心斎橋ゆうのさんの「9月のコース料理(全10品)」の中から、トウサンの写メの10枚目をご紹介致します😊
なお、前回は「ご飯物」でした🐮🌸
十品目:「水菓子」「デザート」と全体像です🐚🦐🌽↓↓

  

私「\ 無花果のアイス!/🥭 \ シャインマスカット!/🍇 \ 桃のコンポート!/🍑 \ 梨(新甘泉)!/🍐 フルーツ天国❗️万歳🎵🥭🍇🍑🍐🍨🍦💯今、話題の梨、新甘泉(しんかんせん)ですけども🚄🍐瑞々しくて、あまあま&うまうまそうですね🎵🚅🍐😍鳥取県産の新種とか🎵🚄🍐🤩私、今まで、梨は幸水二十世紀しか種類がないと思っていたんです🍐🍐大将さん、次月のコース料理の「水菓子」は \梨3兄弟の食べ比べ!/🍡 にしたらええんとちゃうやろか?🍐🍐🍐👍ぜひ、そうしてくださーいぃぃぃぃ💚🤭💯👍
大将「勘弁して下さいよぉぉぉぉ」
😅
以上、全10品でした🙇全部、凄く美味しそうで、エア食レポではなく、本当に食べに行きたくなりました😍高級だけど😭
「運💛」と言えば、明日は29日(福の日)なので、お互い、が舞い降りてくれたら嬉しいですネッ😉✨⛄それでは、明日も、よかったらお楽しみに😆✨おやすみなさい😴💤✨」

With "Ryoryo"(ウイズリョーリョー)

きょうは、秋の夕陽ランに行って、8,636歩(6.0㎞)走り歩きしました🏃🌇🌘✨そのあとは、「『楢山節考』を読み解く - 高橋源一郎の飛ぶ教室 - 」の文字起こしをしました↓↓

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2022年10月28日(金)午後9:05放送、11月4日(金) 午後9:55配信終了
「楢山節考」を読み解く - 高橋源一郎の飛ぶ教室 - 某NHKラジオ第一
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※部分起こし
高橋源一郎・作家、明治学院大学名誉教授
こんばんは 作家の高橋源一郎です 最近 『PLAN 75』という映画を 観ました 少子高齢化が進んだ 近未来の日本を舞台にした ディストピア映画と言ってもいいでしょう その時代 長生きする老人は 厄介者扱いされ 満75歳になると その老人に 生死の選択権を与える制度が 国会で可決されたのです 主演の 倍賞千恵子さんは 夫と死別し ホテルの清掃係をしながら 一人暮らしをしている78歳の老女 ミチを演じています 貧しいながら 健気に暮らしていたミチは 突然 同僚と共に 逮捕されます 理由は 高齢のため 無職で 高齢のミチは 家から立ち退かねばなりません 役所に出掛け 生活保護の申請をしようとしても いつも終了 窓が塞がれます それに引き換え「PLAN75」の受付は いつでもOKなのでした やがて ミチは「PLAN75」を申請するに至るのです 


この映画で 最も胸を打つのは ミチを演じる倍賞さんの 老いの演技です おそらく 倍賞さんは 自分の老いを そのまま 見せてくれたのでしょう 口元の皺も 弛んだ皮膚も 滲みも あまりにもリアルでした とりわけ朝 希望もなく起きたミチが 蒲団に入ったまま 自分の老い衰えた手を見つめるシーンは それは映画だと いくら言い聞かせようとしても そこに 目を背けてはならない真実が 映っているように 僕には見えたのです



そして僕は 少し前に観た ネットフリックスの オリジナルドラマシリーズ『グレイス&フランキー 』を思い出したのでした 全員70代 もうすぐ後期高齢者ばかりの夫婦二組が なんと夫たちが 実は20年前から 同性愛者として 愛し合っていたと告白し 二組とも 離婚するところから 始まるコメディーです おかしく 楽しく 深く考えさせるこの物語のファンに 僕はすっかり なってしまいました 


波乱万丈の物語と同時に やはり 胸を打つのは 老いの描写です 絶世の美女として 僕も ファンだったジェーン・フォンダの 顔が老いて 皺だらけになったのに 足腰もふらついているのに なぜか全く 悲しくはありませんでした 全てを 悠々と受け入れていくそのドラマの友人たちは とても魅力的でした 



老人に 生きる希望を与えぬ社会 逆に 老人たちが 希望を失わず 若々しい内面を 持ち続けることができる社会 僕たちの社会は今 それから未来 どこへ向かうのでしょうか 

それでは 夜開く学校「飛ぶ教室」始めましょう

【ヒミツの本棚】

深沢七郎『楢山節考』(ならやまぶしこう)

一応 信州の山の中にある 村ということになっています 村には名前がないので 用語で向こう村となっている これね 実家の村があるんですね 一人息子の 辰平(たつへい)の嫁は 去年 栗拾いに行ったときに 谷底に転げ落ちて 死んだと おりんは今年69歳 で 亭主は20年も前に 死んでいると ですから 息子と 孫を世話しながら 暮らしている で これ 背景を説明しますと 当時 物凄く 貧しい村 特に食糧が本当に乏しい村であったので いつもギリギリ 「餓死するんじゃない 今年は」 と思いながら 暮らしているような村のお話です で ここで 唄(深沢七郎 作詞作曲- 楢山節)が入ります

(朗読)
ここで 「楢山参り」っていうのが 何かと言いますと これが 老人を捨てに行く それを 村では「楢山参り」というふうに まぁ神聖な儀式ということなんですね そういう意味もあって「楢山参り」と言ってます
(朗読)
で お嫁さんは さっきも言ったように 亡くなっちゃったので つまり 物もない 人もないなので 欠員が生じると そこに入るという だから 後家になったら その人は お嫁さんに来なさいと まぁ自動的に 決まっちゃうんですね で 貧しいという言葉で こういうフレーズがあります
(朗読)
老人を捨てに行くお祭りの時だけ 御馳走が出るんです 盆や正月には出ない それぐらい貧しい所だったんですね で どのぐらい貧しいかを書いた こういう文章があります
(朗読)
全部 食べるっていうことに つながっていく話なんですね で こういう凄いエピソードがあるんです おりんは69 70近くなっても 歯が丈夫なんです これね 歯が丈夫って いいことだと思うでしょ 村では「あんな年になっても 歯が丈夫で 食べられるんだ 意地汚い」と 思われるんです で どうしたかって言うと 健康な歯を砕くんです それで 物凄い頑丈だから なかなか砕けないんですね で こういうシーンがあります
(朗読) 
このあと 口から血を 溢れさせながら 祭りに行って みんなが怖がって 逃げるというシーンが あるんですけど これ 滑稽なんだけれども 凄い悲しいよね そう つまり 健康であることが 恥ずかしい 

もう70になったら おりんは 「楢山参り」に行って 自分で 死にに行こうと 思ってるんだけど いかにも健康すぎて なんか 行きたくないように 思われちゃう だから できるだけ 歯をボロボロにし なんか 病気っぽくなりたいと願っている というのが このシーンに出てきます

そして 「楢山参り」が 近づいてきました で こういう儀式があります 前日に 村の人を 招いて どういう手順で 参るかっていうのを 教えてもらうんです その時に出す お酒とか 料理を (おりんは)ずっと作っていたんです だから 村では 物凄く お米もないので 溜めたお米とかを使って 一世一代のものを作っていた この料理っていうのは 「楢山参り」 自分を捨てに行くための儀式を 教えてくれる人のために 作っている ということなんですね  
(朗読)
いよいよ 招いて お話を聞いて 準備だと いうことですね
(朗読)
これは 以前 自分(おりん)の母や祖母を 連れて行った人たち 経験者に 教えてもらうっていうことですね
(朗読)
こうやって お酒を呑んで 回して 一つ一つ 作法を教えていく で 家を出る時は 誰にも見られないように出ること 山から帰るときは 必ず後ろを振り向かぬこと でねえ 僕ちょっと びっくりしたんですよ これ さっき映画の『PLAN 75』の話をしたでしょ?この映画で 主人公が 最後に 死にに行く時にも 作法があって 誰にも見られないようにして 振り返らないこと そう これは『楢山節考』から 来てると思いましたね あのシーンは っていうように ちょっと感じました そして いよいよ その日が来ます
(朗読)
ところがね 行くところ 行くところ 前に「楢山参り」で運ばれて 亡くなっていった村人たちの 死体が というか 骨になっている所を どんどん どんどん 山の奥へ 入っていくんですね  
(朗読)
これ 『古事記』にもありますよね 使者の仕事を終えたら そのまま 逃げ帰ってくる だから これ ちゃんと 伝統的な 神話にあるやり方なんですね で 戻ると 雪が降ってくるんです 
(朗読)
そして りんが「わしが山へ行く時は きっと雪が降るぞ」と 言ったのを 思い出したのね で 「本当に 雪が降ったな」と 一言だけ言いたくなって 戻るんです
(朗読)
ここで 彼は 自分の村へ戻るんですね で 村へ戻って 最後のシーンです
(朗読)
留守に 子どもたちが おばあのことを話していたと で この「蟹の歌」が出るんですね
(朗読:「這って来たとて 戸で入れぬ 蟹は 夜泣く 鳥じゃない」)
というふうに 終わります 

これねえ 残酷な話じゃないですか 僕 昔 読んだ時 物凄く 残酷だと思ったんだけど 今読むと そんなに残酷に思えない それは なんでだろうかと これねえ 村中の人は 悲しんでいるんだよね つまり 本当にもう食べられないから それしかないってことで 儀式に全部 参加して で それを受け入れて 去っていくと で 息子が 背負っていくわけです ずっと 最後の最後まで 家族が それを 見てる 

でも まぁ今は もしかすると 姥捨て社会なのかもしれないんだけれども それで この時代より 残酷じゃないだろうかって いうふうに考えると なんかね いや 今の方が全然 優しいよとは 言えないのかなっていう 気がしてくるんですね    

あとまあこれ読んだ時 若かったから 自分がりんの歳ですから はい それもありますね

【きょうのセンセイ】
高橋源一郎
そうそうそうそう つまり 凄く 音楽的なので これ 中身 残酷じゃない?でも 音楽で 癒されるよね?


伊藤比呂美・詩人、早稲田大学客員教授
癒さりゃしないでしょう でも 今回は あたしもヒシヒシと 息子と嫁の 母親に対する情愛が 凄く来て だから18,9の時に読んだあたし ヒロミはね、息子が 迎えに行くと 思ってたから 記憶を改ざんしてた あらためて 今回 現実を見ましたねぇ でも これは おりんおばあさんのところは そうだけど 隣のうちは もっと 凄い もう 足で 蹴っ飛ばして だから そんなに いい話でもない?


高橋
いやあ いい話だよ これ 酷い話だと思ったけど そんなに 酷い話じゃなかった
伊藤
でもやっぱり 酷い話なんじゃない?
高橋
で 今はどうよって いう話だってことでね まぁその話は またいつか やりましょう



楢山節考 / 深沢 七郎【著】新潮社(2010/12発売)
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※今日の文字起こしのソースはこちらです

2022年10月28日(金)午後9:05放送、11月4日(金) 午後9:55配信終了
「楢山節考」を読み解く - 高橋源一郎の飛ぶ教室 - 某NHKラジオ第一 
司会:高橋源一郎・作家、磯野佑子・アナウンサー

※趣旨:
「飛ぶ教室」、1コマ目は日本近代文学の大傑作深沢七郎の『楢山節考』を読みます。食料の乏しい山奥の村では老人は最後に山に棄てられるという無惨な物語。けれども今読むと、現代の方が残酷に見えるのはなぜだろうか考えます。2コマ目のゲストはもちろん伊藤比呂美さん。人生相談も受付ます
※動画の視聴はこちらです(※11月4日(金) 午後9:55配信終了):
https://www.nhk.jp/p/gentobu/rs/Q8WXZR1XWJ/episode/re/G7XM7NJPMJ/

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