ダブルっち博物館

小6~高3まで両親の近距離別居型生活に巻き込まれたダブルっち君(1998年4月29日生まれ)も、晴れておかげさまで、フリーダム生活を満喫中です!f^_^;)笑

*介護とは?(※雑学No.175),第51週,2022/10/3(月)~,B.D.+32,

✨🌒🌓🌔🌕
2022/10/7(水)
🌕🌖🌗🌘✨
朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録的なものなので、読み飛ばしを)。
今日は☐◇は家でのんびりです。9日の日曜日にばあちゃんと会う予定でしたが、ばあちゃんが近所で同級生と会うため、延期になりました。9日の病院夕直も代わってもらえたので、連休です。」(※☐◇:息子氏の名前)
夜は、菟田野のお義母さん(84)に、ラブレター書き(笑、同上で)。
おかあさん、コン🦊ばんは。夜分失礼します🙇
寒いので、早速『根っこばなし』より、『年越し鮎 🐟⛵』⑨をお送りしますね😊
前回は
『むかし、美濃国(現・岐阜県)の長良川のほとりのムラで、金持ちたちに縁起物として喜ばれる年越し鮎(※10月産卵後、落命せず年越しした鮎)がムラの人によって発見されたが、ただちに役人がやってきて、「これは生け捕りにして上役に進呈する」と言って、案内役の漁師にあれこれ言いつけましたよ
というお話でした👵👶🐯🐯
なお、『年越し鮎 🐟⛵ 』は、タイトルに魅かれて選ばせて貰った作品なので、物語が予期せぬ展開(?)になるかもしれないことを、あらかじめお詫び申し上げます(笑)🙇

『年越し鮎 🐟⛵』
👵👶👴

ところへ あない(案内)の漁師が戻り、👳‍♂️

仲間が残らず 出払って、🐠

誰もおらんと 鼻水すすったと。🤵


なあに、漁師の 腹など 読めるわい。

この 寒空に 鮎一匹の 漁をして、🎣🏞️

得を するのは 川役人で、🤵

かぜを 引くのは 漁師じゃぞ。👳‍♂️

顔を 出さんは 当たりまえ。


たちまち むくれた 川役人が、🤵

焚火の 前に 突っ立って、🔥

あたりを ぎょろりと 見廻すと、🐠

事の すむのを 待っとった

部落の 若い衆に 目をつけて👩🏻👨🏻

「そこの げす、ここへ 参れっ」

と 呼びつけたとよ。🤵🔥

(つづく)

これはちょこっと、漁師たちに舐められきったお役人の八つ当たりが、ムラの若い衆に向かないかが心配ではありますね?😢

かぜ」と言えば、急に気温が下がり、奈良はもっと寒いと思うのですが、灯油ストーブの上で、煮込み料理が出来る冬の楽しみの日が近づいてきたとも言えますね?🍲😋というか、それくらいかなあ…?
でもまぁお互い、あったかい飲み物を飲んでほっこりとか☕、夏には持ち歩けないチョコレート系のお菓子を持ち歩いて人にあげたりとか🍫、いろいろ個人的な楽しみ、見つけたいですね😉✨🎵それでは、明日の続きもお楽しみに(?)🙇😆🎵おやすみなさい😴💤✨」

With "Ryoryo"(ウイズリョーリョー)

🏃🎑そのあとは、高橋源一郎の飛ぶ教室より「介護の現場 自由と不自由の物語 」の文字起こしをしました↓↓

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放送日: 2022年10月7日(金)、提供:某NHKラジオ第1、介護の現場 自由と不自由の物語 - 高橋源一郎の飛ぶ教室 」【ヒミツの本棚】村瀬孝生著『シンクロと自由(シリーズ ケアをひらく)』司会:高橋源一郎・作家
※村瀬孝生さんは雑誌「ヨレヨレ」で知られる、「宅老所よりあい」の代表
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※部分起こし
高橋源一郎・作家、文学者、明治学院大学名誉教授
こんばんは 作家の 高橋源一郎です きょうは一コマ目に 村瀬孝生さんの『シンクロと自由』を 読みます 村瀬さんは 特別養護老人ホームの所長として 沢山の 死に近づく老人たちと 向かい合ってこられました その 命と 受容の 記録です


僕はこの本を 読みながら 感動し 同時に 沢山のことを 思い出しました 
以前 がんに侵された父が 入院していた病院から 僕たち兄弟を 近くの中華料理屋に呼び 死後にやってほしいことを 一つ一つ説明したことを 書きました すべてを言い終えると 父は 「来てくれてありがとう もう 思い残すことはないよ」と 言いました 僕が聞いた 父の 意味ある言葉は それが最後でした 自分に そんなことが できるだろうか 亡くなった 父の年に近づくにつれ 僕はそんなことを よく思うようになりました 


母方の祖父母は 長生きして 晩年 認知症に侵されました 長女であった母は 子どもも自立し 父とも別居していたので 実家に戻り 二人を 介護しました 誰に 介護されているのかも 分からない程 認知症が進んでいた祖父は いつも 「どなたか知りませんが ありがとうございます」と 言っていたそうです けれども 亡くなる前の晩 いきなり 母の名前を呼び 「どうしてお前は ここに居るんだ?」と 言ったのです それが 祖父の 最後の言葉でした
 (中略) 
だから 亡くなった母への その知人が かけた 最後の言葉は「おかあさん 長い間 ありがとうございました」だったそうです 
それでは 夜開く学校「飛ぶ教室 始めましょう
高橋源一郎
実は「宅老所よりあい」(福岡市)は 前の番組「すっぴん」の時に 何度か伺って 長く取材もさせて頂きました まぁ 特別養護老人ホーム なんですけども なんていうか 普通のホームと まったく違って 老人たちに対して 自由に扱うと

へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々、作者:鹿子裕文、出版社:ナナロク社、2015/12発売


元々 下村 恵美子さん(宅老所よりあい 代表施設長)が 以前 務めていたホームが まぁ老人たちを 人間扱いしていなかった 物のように扱っていた そういうとこも多いんで 人間として扱おう ということで始めたホームで これを今でも 貫いていらっしゃいます その責任者である 村瀬さんが書かれた本 ということになりますね ちょっとね 下村 恵美子さん(宅老所よりあい 代表施設長)の本も 読んだし 紹介もしたことがあるんですが 

九八歳の妊娠 / 下村 恵美子【著】/谷川 俊太郎【詩】 |雲母書房(2001/11発売)


村瀬さんの本は どうだったかなあと 思ったんですけど いや~ これは ねぇ ちょっと 深い感動をしました


まぁ養護老人ホームとか 介護とかっていうのは 暗いイメージがある で みんなは できたら 自分は そうなりたくないと 思う というか なんか そういう場所に いたくないっていうのに対して でもそれは 人間は まぁいつか 老いて 死んでいく ということで もう少し そこを いい場所に できるんじゃないか ということで 始めたのが 「よりあい」なんですね その中で 出会った人々との エピソードの中に この活動の 本質が 見えていると ちょっと いくつか ご紹介していきたいと思います 


まず 最初に 僕の冒頭の話と近いところがあるんですけれども 村瀬さん自身が 自分のお母さんを 介護した時の お話です
(朗読)
立場が 逆転しちゃうんだよね 赤ちゃんの時に 世話したのが 今度は 母親が 赤ちゃんに なってしまう
(朗読)
っていうふうになって もう 専門家になっている村瀬さんが 自分の母親だと もう どうしていいか分からない 凄く 正直に書いていると思います で どうしたか
(朗読)
で そっから 目を背けるんじゃなくて 前に行くんですね 
(朗読)
これもね 普通なら もう耐えられないから 他の人に たのむ でも 結局 更に 前に 進んだ時に 違う風景が 見えてくる こっから先は 二人で 作る 新しい 経験の世界に 入っていく というんで これちょっと 目から鱗が落ちました 次のエピソードです これは 凄いですよ 老人性アメージング 何だかわからないでしょ?     
(朗読)
笑っちゃうねぇ 次も読みます ちょっと長いですよ
(朗読)※一部抜粋:
昔の自分が蘇る というより 全ての世代の私が 生き続けているのではないだろうか 57歳の僕の体には 0歳も 13歳も 22歳も 45歳も 存在している 僕は 多世代人格によって 成り立っている 時間と空間の概念から 解放されると 私が規定している 私の膜が 溶け出して その人の体内に生きている 若かりし私が 立ち上ってくる 当事者は 自分を見失うようで 怖さや不安を 感じるかもしれないが 介護する者からすれば それぞれの世代の その人と 出会うことが出来る チャンスである そのことを もっと楽しんでもよいのではないだろうか」  


これが この 「宅老所よりあい」をやる 基本方針なんですね 普通 こんな場合 呆けちゃった どうしようと 思うんだけれども これはこれで 色んな 過去の私が 蘇って来た っていうことで 「知らなかった その人の昔と 出会うって 楽しくないかい?」 という 考えの元で 受け入れてあげると いうことが 大事だと  
もう一つね これは ちょっと 長い 話なんだけども あとの方に 答え合わせがある
(朗読)
だから 自分が 介護の手続きを しているんだけど いつの間にか (23年前に亡くなった)自分のお母さんの 手続きをしている気持に なっちゃった 要するに タイムスリップ しちゃったんですね 
(朗読)
これ 結局 最初に 何で(おばあさんが)「人を殺しちゃった」って 言ったのか というと  つまり 自分は 迷惑をかけている 自分も お母さんも ということで つい 「人を殺した」という話を 作っちゃったの 
(朗読)※一部抜粋:
もし そうなら あまりに誠実すぎて 泣けてくるお話である 改めて 知性には 深い営みがあることが 驚かされる 作られるお話に 考察する僕たちのお話が 縦走することも含めて 知性が躍動する 社会生活において 事実が大切であることは違いない けれども 呆けや 認知症状にある お話の世界において 事実の成否なんで 表層上の価値に過ぎないとさえ 思えてくる 一枚めくってみると お話には 作る人の 喜びや悲しみ 憤怒とささやかな罪の意識が 付き添っていて それは人の生きること そのものだ 事実と言うより 真実の存在を感じる だから僕はますます 呆けを抱えた お年寄りたちのお話が 好きになるのである


これはね 介護が 大変だというよりも 物凄く きちんと 付き合っていくと そこに それまで 知らなかった やはり そこまで行かないと わからない 人間の 知性とか 感性とか 思いがあると だから 「やっかいな人」ではなくて 本当の知を 教えてくれるのは この人たちじゃないのか というのが 村瀬さんたちがやっている 介護老人施設の やり方なんです 


そういうことで言うと ここって 谷川俊太郎さんが 入るっていうふうに 約束した所なんです そしたら 「谷川俊太郎さんが いつまでたっても 呆けないので 入らない」って 文句垂れてる(笑) 


俊太郎さんの詩 2遍 | 宅老所よりあい・よりあいの森のホームページ


でも なんかね こういうのを 聞くと なんかちょっと 年を 老いることにも 希望が感じられるなあーっ という気がします 


でも 本当に 大変なことは大変で 凄く 大変に やってんですよ それでも 希望を失わないっていうのが 村瀬さんの『シンクロと自由』という本でした

シンクロと自由 / 村瀬孝生|医学書院(2022/07発売)


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※今日の文字起こしのソースはこちらです

放送日: 2022年10月7日(金)、提供:某NHKラジオ第1 - 高橋源一郎の飛ぶ教室 
介護の現場 自由と不自由の物語 
【ヒミツの本棚】村瀬孝生著『シンクロと自由(シリーズ ケアをひらく)』
司会:高橋源一郎・作家、礒野佑子・アナウンサー

※趣旨:
「飛ぶ教室」、1コマ目は村瀬孝生さんの『シンクロと自由』を読みます。著者は特別養護老人ホーム所長。そこで出会った老人たちの想像を絶する「自由」な世界を描いた、本当に素晴らしい本です。2コマ目のセンセイは先週紹介した『そこから青い闇がささやき』の著者・詩人の山崎佳代子さん!
※動画の視聴はこちらです(2022年10月14日(金) 午後9:55配信終了):
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=6324_01_3813500
※「宅老所よりあい」のHPはこちらです:http://yoriainomori.com/

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