核ごみ最終処分場にも地震・津波・火山のリスク #長崎・対馬市長の「受け入れない」表明 とは(※雑学No.548,2023/10/9(月)~,B.D.+34)
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2023/10/9(月)
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※きょうは、ノーペン🖊デー(オフ日)のため、通常のメール・チェックと、レター書きと、『根っこばなし』と、お食事の写メ特集は、お休みです🙇(笑)。
きょうは、秋雨ランへ行って、9,690歩(6.7㎞)走り歩きしました🌂🏃♪♪ゼイゼイ… バタッ…♪♪ (←息切れしたウチ😱)
With “Ryoryo”(リョーリョー)
夜は 『「核のごみ」最終処分場選定の文献調査。対馬市長は反対を表明』の文字起こし(要約筆記)をしました↓↓
※部分起こし(要約筆記)
🌜8:10(趣旨) 南部広美・フリーアナウンサー:https://www.tbsradio.jp/articles/63007/
「核のごみ」最終処分場選定の文献調査。対馬市長は反対を表明
原発の高レベル放射性廃棄物いわゆる
「核のごみ」の最終処分場選定を巡り
長崎県対馬市の比田勝(ひたかつ)尚喜市長は
「文献調査を受け入れない」と表明しました
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1096977/
「核のごみ」の最終処分場選定
に向けた調査は 3段階 あり
第1段階の文献調査は2年程度かけて実施
受け入れた自治体には国から最大20億円
が交付されるということになっています
これについて 対馬市議会は 今月
文献調査受け入れ促進を求める請願
を 賛成多数で採択していましたが
最終判断を行う比田勝市長は今日
風評被害や市民の理解などを上げ
「文献調査は受け入れ
ない」と表明しました
文献調査を巡っては
2020年に 北海道の
寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村の
2町村で始まって以来
受け入れた自治体は
ないということです
※「核のごみ」拒否した対馬市 実はカドミウム鉱害に苦しんだ歴史
https://www.tokyo-np.co.jp/article/280161
🌛9:40 荻上チキ・NPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表、「社会調査支援機構チキラボ」代表:https://twitter.com/torakare
さて原発の高レベル放射性廃棄物
所謂 「核のごみ」 これは一体
どういったものなのでしょうか?
🌝9:47 橘川武郎(きっかわたけお)・国際大学大学院国際経営学研究科教授:https://www.a-people.com/people/%E6%A9%98%E5%B7%9D-%E6%AD%A6%E9%83%8E/
日本の場合は原子力発電で
起こったごみを再処理する
ことになっているんですね
プルトニウムと いう形で
利用する事になってますが
それでも 更に また
ごみが出てくる訳です
それは 主として危険な
廃液という形になるので
これを高温のガラスに溶かし込み
ガラス固化体と いう形にします
この ガラス固化体の事を
「高レベル放射性廃棄物」
という風に言っております
🌛10:16 荻上
このガラス固化体は
放射性物質としては
危険性が高いのでしょうか?
🌝10:29 橘川
非常に高いものだと思います
それゆえ
危険な期間も長いと思います
🌛10:35 荻上
その「核のごみ」の
最終処分場に選定される為には
色々な段階があるということで
「3段階ある」と聞いています
これはどういったものですか?
🌝10:46 橘川
「高レベル放射性廃棄物」(ガラス固化体)
を一応 地下深く廃棄する訳ですけれども
その為に大体 約20年程度かけて
文献調査・概要調査・精密調査の
3つの調査をやる事になってます
文献調査はその名の通り
机の上での 調査ですね
それに対し概要調査は
ボーリング等をやって
調査します それから
精密調査は 地下に施設を
作り実際に試験を行います
と こういう段階を踏みます
段々 数が絞られていきます
一番 最初の段階が
文献調査になります
🌛11:19 荻上
文献調査は具体的に
どういった資料等を
分析するのですか?
🌝11:27 橘川
要するに
地質が安定しているかどうか
という事が非常に重要なので
日本の原子力の場合には
地震・津波・火山が大体
リスクとして考えられていますから例えば
そういうことが過去にどうだったのかなど
そういった調査が大事だという
事で文献調査は行われています
対馬市長「活断層考慮を」昨年対馬近海に存在判明
議員からの指摘受け答弁 核ごみ問題巡り
https://note.com/wakimoto2030/n/n90217bd60232
文献調査を受け入れた場合には
金額は最大限で20億円まで出る
と 言われていますね
🌛11:59 荻上
なるほど これは やはり
国としては調査に少しでも
多くの自治体が手を挙げて
ほしいという事でしょうか ?
そして今回は長崎の対馬市が
議会レベルでは採択していた
文献調査受け入れを
市長の判断によって
「受け入れない」と
いう事になりました
この判断について橘川さんは
どうお感じになりましたか?
🌝12:25 橘川
今回の対馬の動きは3つの
点で注目されてたんですね
1つは 今まで 北海道の
寿都町と 神恵内村という
2町村で始まってましたが
それが 2020年で
その後に続く所が
なかったんですね
こういう動きが全国に
広がるかどうか
これが1点です
それから 2点目は
北海道の場合は 近い
地域の2町村だったので
それが全国に広がるか
という地理的な広がりも
今回注目されていました
3つ目は 実は
寿都町と神恵内村は共に
北海道電力の泊原子力発電所の
割と近くなんですよね
つまり原子力周辺地域だと
受け入れてくれたけれども
対馬には全然 原子力なんかないので
そういう所で受け入れられるかどうか
(核のない地域も核のごみを受け入れるのか)
ということで国としては
やはり重要と考えていた
のではないかと思います
今後この文献調査が全国に広がるかどうかの
一つの試金石の意味合いがあったと思います
🌛13:34 荻上
対馬市の文献調査の受け入れが
議会と行政で判断が分かれた事
についてはいかがでしょうか?
🌝13:40 橘川
議会も正確に言うと10対8でした
つまり議会の中でも意見が二分
してたという事かなと思います
かつてこれに近い議決をやった時に
逆の結果が出ていた事もありました
それが 対馬は観光の町なんですけども
コロナで経済的な影響が出た事もあって
20億ってお金もありますし少し今回は
議会の中で賛成派が増えたということ
だったんじゃないかと私は想像します
🌛14:12 荻上
ただ それでも
(20億が出ても)
僅差だったのは
なぜでしょうか
(20億が出ても)
なおかつ例えば漁業や観光に
いい意味ではなく悪い意味で
影響が出るという風な懸念が
あったのではないでしょうか?
🌝14:21 橘川
寿都町、神恵内村の2020年と
今回対馬市の2023年の間には
福島の処理水放出という
問題があったんですよね
中国が事実上 日本産の
水産物を買わなくなった
そういうことを考えると
水産業が基幹産業である
対馬の人たちにとっては
やはりこの処理水放出の
影響はあったと思います
必ずしも科学的には
そういう風になる訳
ではないですけれど
風評被害というのは ある意味で
科学じゃない部分を含みますので
地元はそこを恐れたんじゃないか
と思います
🌛15:22 荻上
それに対し政府は更に
今後 様々な自治体に
文献調査等への参加を
呼びかけていく方針だということです
今後の動きの注目はいかがでしょうか?
🌝15:37 橘川
続く所が出てくるかどうか
と いうことだと思います
一方で今 日本の地方は相当疲弊しています
20億円は非常に魅力的なお金でもあるんです
例えば 内陸部だと水産業とは直接
関係ない ということもありますし
どこか 続いて出てくる
可能性はあると思います
🌛15:57 荻上
なるほど ただ 先程の話の
火山であるとか 地震・津波
といったリスクの点で言うと
多くの地域が これらの災害とは
なかなか無縁と言い難そうですが
いかがでしょうか?
寿都町で相次ぐ低周波地震 火山との関係やメカニズム不明
核ごみ処分場選定の論点に
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/889289/
🌝16:11 橘川
それで 文献調査をやる訳です(笑)
日本で 完全に安全なところは
限られるという事だと思います
福島の事故の教訓ですけど
安全だと思っていた所にも
福島の浜通りですけど
実は一千年前の地震の
記録があったわけです
それを今度 文献調査等をやることにより
そういう見落としがないようにするんです
🌛16:36 荻上
またこれ 文献調査が終わったとしても
概要調査、精密調査など これも時間が
かかっていくことに なるわけですか?
🌝16:42 橘川
そうです 敷居はある意味で
どんどん高くなると思います
🌛16:48 荻上
そうして 最終処分場が決まらないと
これはこれで 問題になりませんか?
🌝16:56 橘川
おっしゃる通りですけど
それで言うとよく
誤解がある話では
六ケ所村の核燃料再処理工場(青森)は
今 まだ完成してないんですけれども
完成すると「最終処分場は要らない」
と思われてる方がいらっしゃいます
でも 今言いましたように それでも
高レベル放射性廃棄物は残りますので
最終処分場は 必要になるんですよね
六ケ所村の核燃料再処理工場が完成した場合も
そこは非常に大きな問題として残ると思います
🌛17:27 荻上
わかりました 橘川さん
ありがとうございました
※今日の文字起こしのソース(情報源)はこちらですhttps://voicy.jp/channel/3417/622692
配信日:2023年9月27日(水)
発信:TBSラジオ『荻上チキ・Session』
テーマ:「核のごみ」最終処分場選定の文献調査。対馬市長は反対を表明
出演:
橘川武郎(きっかわたけお)・国際大学大学院国際経営学研究科教授:https://www.a-people.com/people/%E6%A9%98%E5%B7%9D-%E6%AD%A6%E9%83%8E/
×荻上チキ・NPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表、「社会調査支援機構チキラボ」代表:https://twitter.com/torakare
×南部広美・フリーアナウンサー:https://www.tbsradio.jp/articles/63007/
※動画の視聴urlはこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=7cpVq1kNW50
※関連動画のご紹介はこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=MmmjjpUwgOU&t=1955s
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