ダブルっち博物館

小6~高3まで両親の近距離別居型生活に巻き込まれたダブルっち君(1998年4月29日生まれ)も、晴れておかげさまで、フリーダム生活を満喫中です!f^_^;)笑

#金子みすゞ とは(※雑学No.237,第57週,2022/11/28(月)~,B.D.+94)

🏃🌑🌘🌗🌖🌕✨
2022/12/2(金)

✨🌑🌘🌗🌖🌕🏃
朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録的なものなので、読み飛ばしを)。
昨日は、弟夫妻と尽誠。夜に☐◇の入院保障人にサインしました。」(※☐◇:息子氏の名前)
夜は、菟田野のお義母さん(84)に、ラブレター書き(笑、同上で)。
おかあさん、コン🦊ばんは。夜
師走を迎え、日中の日差しが最も短くなる冬至を迎えるせいか、意識的にも、無意識的にも、日のあるうちに元気に動きたい気もちになっています🌞気持ちだけ?(笑)😅
それでは、今夜は『根っこばなし』より『年季奉公👨‍👩‍👧‍👦』第3回をお送りします😊
前回の『年季奉公👨‍👩‍👧‍👦』は
明治の昔の、子どもたちの年季奉公では、奉公先から、まぁ好き勝手に搾取されていました(今も変わらない?)
というお話でしたね👴👶👵
なお、『年季奉公👨‍👩‍👧‍👦』は、タイトルに魅かれて選ばせて貰った作品なので、物語が予期せぬ展開(?)になるかもしれないことを、あらかじめお詫び申し上げます(笑)🙇


『年季奉公』
👨‍👦👩‍👧👨‍👧👩‍👦
こづかい銭なぞ 持たされんので、まるで大家の坊ちゃんなみに、👨‍👨‍👦‍👦
いっぱしの大人の奉公人でも、
しきせてもらって(主人が着物を作って奉公人に与える) 財布は知らんと。👨‍👩‍👧‍👦

ぜに勘定に こまかい親は、年季奉公を けなしてな。👩‍👧‍👦
百姓奉公を つとめあげても、身につく わざが 役に立つかよ。👨‍👧‍👦
たとえ あきない奉公でも、ゆくさき 部落の奉公人に、
ゆいしょの のれんを 分けるものかよ。👪

喰いぶちべらしの 奉公で、 ぬか働きをさせるより、
行商仲間に 仕込んでもらい、👨‍👨‍👦‍👦
たとえ 荷物のかつぎ賃でも、
日銭になれば 暮らしのたし じゃとな。👪
子を手ばなさぬ 親もおったが、なあに、どっちみち
貧苦の 皮算用じゃったと。👩‍👩‍👧‍👧
(つづく)

やりきれない親の気持ちの表れがちょっと切ないですが、やっぱり、ここからなんとか這い上がりたい、佳き日はいつかくるという、希望を捨てない気持ちも、裏にあるのではないかなぁと感じられますよね!!👩‍👩‍👧‍👧✨
「師走」と言えば、寒くなると、腰痛など余計にツラくなりますが、残り一か月、お互い、体を騙し騙し、ぼちぼちやっていきましょうね😉💕おしんパワー!!💪✨
それでは、明日の続きをお楽しみに❓😆✨おやすみなさい😴💤✨」

With "Ryoryo"(ウイズリョーリョー)

きょうは、イチョウの絨毯・ランへ行って、10,307歩(7.3㎞)走り歩きしました🏃🌞そのあとは、 『金子みすゞの人生 (後編)』の文字起こしをしました↓↓

🏃🌒🌓🌔🌕🌖🌗🌘✨
開催日:2022年11月17日(木)、主催: 堺 自由の泉大学(ラ・パリテ堺)、テーマ:女性に対する暴力をなくす運動記念 金子みすゞの人生(前編)、講師:瀧口 住子・堺市立男女共同参画センター前館長
✨🌒🌓🌔🌕🌖🌗🌘🏃
※YouTubeの文字起こし機能を使って、部分起こしした後、誤字・脱字の修正をしました

瀧口 住子・堺市立男女共同参画センター前館
🐥🎊48:01
でも ふうちゃん(※金子みすゞさんの一人娘、ふさえ)は お母さん(※金子みすゞ)のお葬式を覚えてないんです
48:06
すって  何で覚えてないんやろうって思ったら みんなが お母さんのお葬式を 見せないよう
48:14
にしてた 多分 書店全部で 違うところに連れて行っ たりとかして お母さんが亡くなったりとか 
48:21
お母さんの葬式したよっていうのを 覚えさせてない その1年後ぐらいに さっき
48:27
(※正祐(まさすけ)さん、後に雅輔(がすけ)と呼ばれます)が結婚しますけれども その結婚のシーン は覚えてるそうです 
48:33
だから それは 出してもらったけども  母が亡くなったっていうことを  多分幼いふうちゃんに
48:40
みんなも記憶にとどめさせたくなかったの か どうやらお葬式の場面を見せなかった  それから お母さんがなぜ亡くなったの
48:47
かっていうことも その時点では言って なかったですね  でも
48:56
後にはそれがわかるようになって  掃除してたら 遺書が出てきて
49:02
「あなた(※金子みすゞの元夫)にふうちゃんは育てられません」も 読んでしまって  それまでずっと よく文学者って自殺しまし
49:11
たよね 昔  だから 母は なんか 創作に苦しんで死んだんだと思ってた
49:17
らしい  で
49:22
その母の苦しみがそうやったっていうことを 知っても  この
49:28
『南京玉―娘ふさえ・三歳の言葉の記録 』(JULA出版局 2003)っていうのの 一番最後に 書かなくなった
49:35
最後の文章が  この3月9日(※命日)の 直前でしたね 2月9日
49:42
止むなく 書かなくなったんです  「この頃 ふさえ 我と遊ばず
49:49
我また 物憂きこと多くして 一行も録せざりし 多し」
49:55
って書いてるんです 
50:06
で ふうちゃんは この手帳を自分で持ってて   
50:13
お母さん 私と喋れへんようになったって お母さん 私 嫌いだっ たんか
50:19
な この言葉が 突き刺さったらしくて 『南京玉』 っていうこの本のあとがきには
(中略)
53:47
多分 みんながお葬式も見せへんかったので  お母さんの亡くなったこととも お母さんが どんな思いであったかも 何も言わなかった
53:55
ので この 手帳の中身も見てなかった ただただ 一番
54:00
後ろの しゃべりたくなくなったんやという  そこだけを見て お母さんは 私を捨てて 
54:07
死んだ人なんや 私を捨てて なんか自殺した 人なんや 
54:12
文学によって かもしれない ということを  ずっと思っていた で さっき あとがきにあった 「出版された」っていう話ですけれども


🍃🌸54:18
金子みすゞは 全然出版されてなかったので 
54:24
死後50年 48年経ったぐらいに  初めてぽこっと全部 出てきたんですよ 
54:29
で 何かというと 出版されている 詩集に いくつか載っていた
54:36
そのいくつかが  「ええ詩やな この人 今どのようになったんやろ う」っていう 興味を持った
54:42
矢崎節夫 https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/soshiki/16/1630.htmlという人が どっかにそれ残ってる ん違うかって探したんですね で 探して探し
54:49
て探して さっき書いてあったように 16年間(1966~1982) 探したん ですよ  金子みすゞという人は どうなったんやーっ
54:56
て 探したら 16年目に  いろいろな人のつて行って この みすゞの弟と 矢崎
55:03
節夫さんが会う  で さっき話をした 3冊書いたんですよ 3
55:09
冊書いたんですよ ワンセット 2セット  多分ね 3セットあったと言われてるんです よ   みすゞの自分の分 
55:16
これは 無くなってるんですよね  自分の分 で  矢崎さんが見つけたのは どっちかと言うと この2
55:24
つのうちの一つ 一つを に渡してるんです  もう一つを 西條八十先生に渡してるんです 
55:32
で 西條八十先生のお子さんが 見たことはあ るって言ってるけど  西條八十先生の家では 見つからなかったん
55:39
です  で  が 持ってるっていうことが わかって
55:46
みすゞの作った全512篇が  矢崎節夫という人によって 発掘される 死後 48年経ってから  で これは絶対に出版せなあかんっていう ので  一生懸命 出版にこぎつけて これ たぶん 
56:02
複冊なんですけれども こんな感じで  立派な箱に入れて 3冊  
56:09
当初のやつは 多分ね 布張りかなんかで作っ たと思うんですけど これを出版した で 出版したことによって 世の中に 金子
56:17
みすゞーって 伝わったわけですね それで 初めて 
56:22
金子みすゞが 大きく 世の中に出た で 出た時 に 娘さんいてるはずや 娘さんとこ行っ
56:29
て お母さんの話聞く ってなって  娘さん 最初は 乗り気じゃないですよね  自分を捨てて
56:35
死んでいった母親で 何の思い出もないと思ってた でも そのお母さんが 
56:41
実は 自分のこと こんなに愛してたんやって  絵本にもなってます 『ふうちゃんの詩(うた) / 金子 みすゞ/上村 ふさえ【詩】/矢崎 節夫【解説】/上野 紀子【絵】』JULA出版局(1995/11発売)って いうね  絵本も出てるぐらい 私は思ってくれてたん
56:49
やっていうことに この矢崎節夫という人が これを発掘したことによって  ふうちゃんはお母さんは 私を愛してたん
56:56
やっていうことに それこそ  70とか60とか そういう年月経ってから 分かった で
57:03
他の談話で ふうちゃんが喋っている言葉が ありますので これも読みます
(中略) 


📕📚59:49
今 金子みすゞの著作権 って話が出たんです
59:56
けども  亡くなって48年 経ってから  全部が発掘されたので 
1:00:02
50年で 著作権は フリーになるんですよね(当時)  なので 一生懸命 矢崎さんが見つけたけれど
1:00:09
も  他の会社が ぶわーって出版するんです  だって 著作権フリーでしょって 
1:00:16
著者の死後50年経ってるからって そこ で 発掘した矢崎さんを中心に これは
1:00:21
裁判をして  「著作権の権利は 見つかった時が 今なんや から 
1:00:27
娘さんにあるでしょう」っていうようなこと をやって これ多分 今  娘さんに 著作権料っていうのかね 版権が入るように
1:00:33
なった 今っていうか 前に入るように なった っていうことになったと思います だ
1:00:39
から  著作権で揉めた人みたいに 矢崎さんが言わ れてるんですけども 見つけたから その著作
1:00:45
権を 娘さんに残したい というような話をされて たみたいですね だから そういう揉め事も
1:00:52
あった上での  やっと 死後 何年経って お母さんが 分かった(理解できた) もう
1:00:58
60年ぐらい 経って ですよね 60年ぐらい 経って  自分の母は 自分を 想ってたのかもしれないっていう ことに  書いたものがあったから気づいた でも これが見つかってなかったら気づかれ なかった  雅輔(がすけ)さん(※みすゞの弟)という人も それが そんだけの
1:01:15
価値のあるものだと思わないので  世の中に出さなかった 雅輔さんっていう のはもう 作曲したりとか 
1:01:22
芝居 関係のことをしたりで そういう 風に もう出版社にもいたので 出版できる
1:01:30
ところにはいたんですけれども まあ金子みすゞのものを出版するっていうところに は 至らなかったんだと思います で そんな中
1:01:38
で 見つけてもらったものが 出版されたら  「なんて いい詩なんだ」って 
1:01:44
多分ね  戦争も終わり  これが 戦時中やったら 
脚光を浴びなかった
 でも  脚光を浴びたら これが見つかってから もう
すでに 何十年も経ってますけれども その 何十年の間に  「金子みすゞの詩は いいよね」って 今度は 「いいよね」だけが伝わって 金子みすゞの ここを生み出すまでの努力や 生み出せなくなったことや 出せなくなった ことや どんな思いをしたやろうって いうのが… 
1:02:14
与謝野晶子が生まれた25年後に 金子みすゞは 生まれ ています
1:02:19
堺で生まれた与謝野晶子は  その当時で  外国まで行って  
1:02:25
帰ってきて バンバン 発表してるんですよね  で 「女はこう生きるべきだ」って
言った 25年後に  (金子みすゞは)  夫から 性病 移され 子ども 取ると言われ それでも 夫に親権ある と 言われ  子どもは出すぐらいやったらっていう死の抗議をして 自分が死んで子どもを残す おばあちゃんに 育ててもらう 願い通り おばあちゃんが育てますけれども それだけのことをして何を 守ったんか って言ったら ふさえちゃんを育ててもらうことを 守ったんでしょうね  きっと  っていうようなことは こんな可愛い詩を書く人の人生として どこかに 書いて 発表するものではないし 
1:03:07
金子みすゞは こんな人生って あんま書いて ないと思います  「金子みすゞは 26歳でこの世を去った」って
1:03:13
書いてあると思います なんだけど その後ろに あったことって まさしく なんだか女性問題
1:03:20
というか  どんなんやったんやろっていう  思えば思うほど そのことを 「どんなんやったんやろうと 私は なんでこんなことになってる んや 何が 不幸なんや こんなことがあって いいのか」とは書かずに  違う詩を書いて  裏に流れてたん なんなんやろなと思うと 重いなあと思います


🍃🌸1:03:42
どうしても もっと勉強したい人は この 安くお勉強できる本は 『NHK 100分 de 名著 金子みすゞ詩集』 2022年 1月 [雑誌] (NHKテキスト) 日本放送協会,NHK出版
1:03:50
これ 今年のね 春に 100分で名著って言って NHKで やってたんですよ 今年の春って言ってもね 
1:03:57
いつやろ 2022年の1月や 春って言え へんのかな
1:04:09
この時は  25分番組を4
1:04:15
回に分けて 説明するんです で 伊集院さんとかが喋ってる で
1:04:23
本を書いた人が出てきて  解説して 途中に詩の朗読とかあって  みすゞはこんな生き方をしたんですと
1:04:30
わかりやすいんですよ 私これを観るために ちょっとNHKの有料で見逃しを何回も
1:04:35
観れるやつというやつには 入ってます で 何 回も観てます 何
1:04:41
回も観ては 記憶を新たにして 今 喋っている ので そのうち私 これを何も観ずに 喋れる人
1:04:46
になるんじゃないかっていうぐらい 
 で それでも  春からまだ なんかしたいと思ってこの
1:04:53
全集を ネットポチですね これも中古でしか買え ないので 
1:04:59
ネットでポチしたんです ちょっと一箇所 ぐらい 日付が書いてあります この際 これ  これもらおうとかって で 
1:05:06
矢崎さんが見つけた時の 『童謡詩人金子みすゞの生涯 』矢崎節夫フレーベル館(2022/05発売) っていう本も これも ちょっとネットで 中古 でポチして この本なんか 表紙が 布張り
1:05:15
ですよね  もう 思いがこもってるなと思って 『南京玉』っていう本も なんかこの表紙にぽこ
1:05:20
ぽって穴が開いてて  このなんて想定を見るだけで  16年かけて発掘するまでに だいぶ好きな
1:05:28
時期があって この矢崎さんていう人の思いも詰まった本や なあって
1:05:33 
先ほどの 金子みすゞ記念館(山口県長門市仙崎(せんざき))の館長は 矢崎さんがやっ てます そういう人が
1:05:42
繋いで この本がある でも なんやろ 一番の 成果は  娘さんに お母さんはあなたを愛してたよって  60年ぶりぐらいに教えてあげたことなん ちゃうかと 
1:05:54
それってすごいよなーって この書いたもの の この
『南京玉』に書いてある言葉が  本当にあったかいのに でも「喋らなくなっ た」っていうところだけで 「私は捨てられ
た」って 子どもは思っちゃうねんなって
  
違うねんなって 子ども 放したくないから 最後に 桜餅食べて  「可愛い顔して寝てる」って言って それが最後 の言葉だし 「可愛い顔して寝てる」って言って  遺書書いて 亡くなった  そこにあった言葉は 覚えているので 今でも そうやって語られる  
この右の本(『NHK 100分 de 名著 金子みすゞ詩集』) 600円なので よかったら 本屋で その時期が終わっても 売ってる本です  これは
誰々の言葉とか ずーっとシリーズで今やっ てるので で  『みすゞと雅輔 / 松本侑子/ 新潮社(2020/05発売)』っていうのは
文庫本なんですけど こう小さい本で これは また 何かというと 
1:06:46
女の 今 作家が もっと詳しいことない かって言って言ったら この『みすゞと雅輔(がすけ) 』っていうのを書くための 雅輔の日記を 預かったみたいです  雅輔が日記に こんなこと書いてある 何月
1:07:00
何日 こんなことがあった ね それを 今までの 本とまとめて 小説に書いているので 読み
1:07:07
やすいかと思います  で 『南京玉』っていう本で これも 今 初版本が
1:07:13
ないので ネット ポチ 中古で買うしかない本です でもまあ
1:07:19
せっかくなので この人の詩を見てもらおう かなって 私が一番好きだし 
1:07:26
多分 世の中で 金子みすゞといえば みたいなのは これです 


🐥🎊1:07:33
読みます 「私と小鳥と鈴と」
   私が両手をひろげても、
   お空はちっとも飛べないが
   飛べる小鳥は私のやうに、
   地面を速くは走れない。
   私がからだをゆすっても、
   きれいな音は出ないけど、
   あの鳴る鈴は私のやうに
   たくさんな唄は知らないよ。
   鈴と、小鳥と、それから私、
   みんなちがって、みんないい。


いいでしょう  これを さっきの人生と重ねて 
(みすゞは)お母さんと 相談したいとき お母さん おれへんかったよなーって お父さんも もう おれへんかったよな  弟も おれへんかったよな この子の見るもの は 小鳥だったり 鳴ってる鈴だったり いろんな ものを 見るんですよね だから そこに 
感性が宿ってると思う
 
まあふうちゃんの あの 喋ってることも すごく感性があるので ふう
ちゃんも 絶対そういうのあったと思いますけれども ね


1:08:43
はい 「不思議」
          わたしはふしぎでたまらない、
          黒い雲からふる雨が、
          銀にひかっていることが。


          わたしはふしぎでたまらない、
          青いくわの葉たべている、
          かいこが白くなることが。


          わたしはふしぎでたまらない、
          たれもいじらぬ夕顔が、
          ひとりでぱらりと開くのが。


          わたしはふしぎでたまらない、
          たれにきいてもわらってて、
          あたりまえだ、ということが。


当たり前が 不思議なんです 
そして 見てるものは  黒い雲 見てるかと思ったら 
桑の葉 見て そこに 蚕を見て  夕顔の開くの 見るって
世界観が  みすずの詩は 大体 すごい広いとこから ちっちゃいもの見たり
とか  映ります それから いろんなものが 対比さ れるので それがポンポンって 飛ぶっていう
映像にしたらすごく 綺麗
なんですね 


🎤🌼1:09:39
で 今 例えば 歌を歌っておられる方は 例えば 
512の この 書いてる詩すべてに 今は 曲が付いています 
好きなんです みんなね 512は 全部 歌える ようになってる だから ここ(堺 自由の泉大学(ラ・パリテ堺))で コーラス習っ
てる人は 金子みすゞを歌うも良い  来年は 生誕ね 120年ですから 


それから 私は
書道をしてたんですけども  書道で 金子みすゞの1節を書くと とても 綺麗です メッセージ性がある  
絵手紙をする人も 絵手紙に 金子みすゞを 書いて 誰かに送ったりすると 喜ばれるかもしれない と思ってるんですね 


自分が もう一度 形を変えて 活かすことができる  金子みすゞから インスピレーションをもらった絵画を 書くも いいかもしれない  


もう 何も できひん人 今日は 桜餅を食べる 
でも いいと思うんですよ
 


なんか どこかで 今日は 桜餅ウエアを着るという 私の中のね 
あれはあるんですけどでも  心を寄せていくっていう形って 色々あるか
なあと思っていて 今日 これ好きやねんって いうの 手帳に移すだけでもいいと思うん です


🍃🌸1:10:55
金子みすゞは この512を  多分 3セット (手書きで)書いたんやなって思ったら  
どんな思いで それを書いてる時には もう死 を覚悟してたかもしれない 今頃 天国で笑ってるかもしれない 出版 されているのねって 今は思ってるかもしれ ないですね でも そのことの
重さを やっぱり なんか本やなーって言うん じゃなくって その人生のこの壮絶さ あるいは この時代じゃなかったら  違う生き方したのにな 棟方志功の歳まで生きられたかもしれへんのにな  認められへんかったゆえに子ども放さなあかんかった その人の詠んだ詩って なんで こんなあったかいんやろうと思うんです 


🐥🎊1:11:42
これが一番有名かもしれない 「こだま でしょうか」


「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。


「ばか」っていうと
「ばか」っていう。


「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。


そうして、あとで
さみしくなって、


「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。


こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。 


1:12:02
これはね  多分ね 聞いたことあるやつなんですよ いつ
聞いたことあるかを忘れた 言うやつです  聞いたことあるでしょ? いつ流れてたかが言えたら なかなかすごい
です  2011年

1:12:23
東日本大震災の後  民放は すべてのコマーシャルを
1:12:28
自主的に 取りやめますよね 津波 の被害があって 言うてる時に 
1:12:34
明るい音楽の CMはなーって あの時に ACジャパンという 今でもありますが 
1:12:41
ACジャパンさんが ずーっと流し続けるものを 
いろいろあった ですね 字幕見せて 頑張れみたいなとか 
1:12:48
そういうのも あったんですけども 中でも  良く流れてたのは 
1:12:53
後ろに 画面が 流れながら この詩が 流れ てたんです 
1:13:00
震災で傷ついた時に この詩が繰り返し 繰り返し 多分 テレビ1日見てたら 何十回も 流れたんです  
「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。「ばか」っていうと「ばか」っていう。「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。そうして、あとでさみしくなって、「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
1:13:26
説教臭くも何でもないけど 滲みますよね  そのまんまの言葉が 返ってくる やっぱり
1:13:34
大丈夫って なんて 声かけようって  みんなが かける言葉がわからない時に 流れた詩です 誰にどう言ってあげたらいいやろうって時に


昨日ちょうどここで はるかのひまわり・絆プロジェクト(松島 俊哉さん)の話が 阪神淡路 大震災の話だったんですけれども どう
1:13:51
すればいいかわからない時に 物資だけじゃ なくってと その人が言った  
1:13:57
ホテル オークラの 窓ガラスに ファイトって 明かりが 灯って ついてるの 見た時に泣けたって まだ全部 街の中が真っ暗な時に こういうメッセージを送ろうと考える人 その電気をつける人  そして ホテルオークラに ファイトっていう字が出 た っていうのを 言うた 


その写真 見ただけで 昨日 泣けたんですよ  
そうやなって そこに感じるねんな これが 
1:14:25
震災の後 流れたのは そういう意味合いが あると思います 


1:14:32
「小さなうたがい」


あたしひとりが
叱られた。


女のくせにって
しかられた。


兄さんばっかし
ほんの子で、


あたしはどっかの
親なし子


ほんのおうちは
どこかしら


1:14:51
兄さんほんまにいますからね
女のくせにって言って ほんまに叱られたんですよね  お兄ちゃんはほんまに この家の子なんや
なみたいな言い方ですね 私には親はないの ね 
私は 本当は どこのうちの子なんやろう
って書く この子の人生って どんなんやったか
  
書いてる瞬間が その年齢じゃないからね 
書けるようになってから 振り返って書くん ですよね  で これを なんやねんって言われへん  女として課せられてるしんどさで  生きていった ということを知ってから これを読むと 意味合い変わってくるかなーって思います  


1:15:32
はい 同じく「女の子」です 


女の子ってものは
木のぼりしないものなのよ


竹馬乗ったらおてんばで
打ち独楽するのはお馬鹿なの


私はこいだけ知ってるの
だって一ぺんづつ叱られたから


1:15:43
これもね
1:15:49
まさしく ここでやってる 普段喋っている 教養講座そのものだと思いませんか 
1:15:56
女の子はね 木登りもせえへんのと そんなんしたらあかんの 竹馬 お転婆のすることやから したらあかんの 打ち独楽って そのなんすんのはおバカな女の子よっ て言われて 私はそのことを知ってる そう
1:16:10
いうふうに言うのねって だっていっぺん ずつ叱られたから


1:16:16
ここで 「何言うてんのん」って していくのは 多分 与謝野晶子なんです
「違うでしょう」って「女性はこうあるべき でしょう」っていう論文 出していきますよ ね

1:16:28
地域性もあったかもしれない ね  都会と田舎を 渡り歩いたということもあっ
1:16:33
たかもしれない  でも 25年隔てたら(後に生まれてるから) 与謝野晶子よりも もっと バーンって いけたら良かったのに  
1:16:41
花開けたらよかったのに でも さっきの 結婚 してからのしんどい話じゃなくって 小さい頃から しんどいです  でも やってやるわ 木登りとかってなってないね これ  うん そこに  知ってるのって この諦めなのか 抵抗なのか どうだったのかって  考えたら  深いなと思うんですね 
1:17:08
詩って深いんですよ  解釈は任されてると思うんです ただ  後の人生を思った時に 知ってるのだけやったら しんどかっ たやろなって思ってしまうところはあり ます


1:17:23
はい 「お魚」
           海の魚はかわいそう。
         
            お米は人につくられる、
        牛は牧場で飼われてる、
       鯉もお池で麩を貰う。 
                      
      けれども海のお魚は
           なんにも世話にならないし
       いたずら一つしないのに 
            こうして私に食べられる。
                                 
             ほんとに魚はかわいそう。


1:17:47
ね これは よく言われたですが まあ下関 行ってから 作ってるんやろなーとかって言ってました  仙崎で
1:17:53
みーんな 漁師の町です かまぼこの仙崎で 「お魚 はかわいそう」と書いたら 「あの本屋の娘は何言うてんや」と 言われますよね  だから その 魚のあった仙崎を思い起こせば こんなん 多分
1:18:08
湧いてくるんですよね きっと  何もしてへんのに お魚食べられて  かわいそうやな で 今 気づいてもらったら
1:18:16
読んだら非常に読みやすいですよ お米は人 に作られる お米は人に
1:18:22
作られる この人の 詩は ほぼほぼ 七五で いきます 
1:18:28
ほぼほぼ ちょっと ちゃうとこが ありますけど  七五七五七五っていくんです 
1:18:33
七が頭にきます この 七が頭にくるのは  優しい感じがする 柔らかい感じがします
1:18:42
なので  もう思い出せるかどうかわからんけど 自分 の歌ったことのある校歌
1:18:50
数えると だいたい七五やと思いますけどっ  て言うて はい小学校の校歌とか言って すぐ
1:18:56
出ますかね 中学校でも高校でもいいから  校歌と言われてるものが  ほぼ七五です
1:19:04
なことない? まあ後で考えて  そういえばみたいな  
1:19:25
強い感じを出す時は 五七五七でいきます  軍歌は大体五七です
1:19:34
で 五七五七 あと君が代とかも五七で いく方 が強い感じがして 
1:19:40
七五でいくとこは柔らかい感じがするので この人の歌は だいたい七五で作られている ので
暗唱とかもしやすい リズムがある
のでさっき読んだ 娘のふうちゃんの言葉が
1:19:53
結構七五調になってる 


1:19:59
はい 「大漁」 これも仙崎で 詠んでたら  えって言われるかも


   朝焼け小焼けだ大漁だ
   オオバいわしの大漁だ


   浜は祭りのようだけど
   海の中では何万の
   いわしの弔いするだろう


1:20:16
ね  「わー大漁やー」って喜んでいるときに 「 海の中では 仲間が連れて行かれたって言うて悲しんでるイワシがいるよ」って 誰がそんなことを 考えるかなっていうところを考える そんな世界見ないよねっていうところを  みすゞの目は見ている  みすゞは いろんなもの見てるからきっと しんどかったんやろ  ていうのをこれも感じるんですね 全部 感じるんです 


1:20:44
はい  「星とたんぽぽ」 さっき
〇〇さんが 「星とたんぽぽ で 黄色い服 着て来た」って言って たんで これですね 


青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。


ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。


1:21:10
ねぇ みすゞには 強いタンポポでね あったやろうと  
そのことに 自分の娘も 長い間 気づいてくれなかったの
かもしれない でも気づいてもらえてよかっ たな  発掘してもらえてよかったなと思います


1:21:31
はい 「蜂と神さま」


蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。


そうして、そうして、神さまは、
小ちゃな蜂の中に。


1:21:54
これは  映像で撮ってもらったら 分かると思います  蜂から順番に 大きく大きく大きくなって 
1:22:00
めっちゃ大きくなったら 最後に蜂にピュー ンって戻るという これ  みすゞの世界観ですね 小さいもの 大きい
1:22:07
もの 全部 蜂を花を花を庭を庭を土塀を土塀町町日本日本世界世界
1:22:14
神様は蜂の中に宿るというね  考えたら面白いです


1:22:22
はい「帆」


港に着いた舟の帆は、
みんな古びて黒いのに、
はるかの沖をゆく舟は、
光りかがやく白い帆ばかり。


はるかの沖の、あの舟は、
いつも、港へつかないで、
海とお空のさかひめばかり、
はるかに遠く行くんだよ。


かがやきながら、行くんだよ。


1:22:43
みすゞの人生と重ねると いつかあの船 みたいに いつか私の本が こんな風に出版さ
1:22:50
れて 輝いていくんだよ あの遠くの これも下関で 多分 船 見えるんですね あの遠くを行く外国
1:22:57
にまで行く世界中に行く そんな風に私も  世界中に 文学を発信していける 
1:23:03
光り輝くよ  輝きながら行くんだよ  めっちゃ明るいんです 


1:23:11
はい 「帆」


ちょいと
渚の貝がら見た間に、
あの帆はどっかへ
行ってしまった。


こんなふうに
行ってしまった、
誰かがあった~
何かがあった~


1:23:17
これ 2つ並べ
1:23:22
たら寂しい  で あの船 見て 
1:23:28
せ もう空駆けるというか もう本当に 輝く自分  輝けるをイメージしてたのに ちょっと
1:23:36
渚の貝殻見てる間にですわ ちょっと 色々あった間に  あれって 
1:23:43
乗る船いなくなった  はあー 行ってしまった あったのになぁ 
1:23:50
誰かのこと あったのになぁ あんなこと 全部なくなって 
1:23:56
私の出版の夢も 私の 投稿も 私自身が書くことも 
1:24:02
書きためることも  手紙もなくなった 
1:24:07
同じ「帆」というタイトルで こんだけ変わるん かって思います 


1:24:14
はい 「明るい方へ 」


明るい方へ 明るい方へ
一つの葉でも 陽のもるとこへ
やぶかげの草は。


明るい方へ 明るい方へ
はねはこげよと 灯のあるとこへ
夜とぶ虫は。


明るい方へ 明るい方へ
一分もひろく 日のさすとこへ
都会(まち)に住む子らは。


1:24:30
ね どんなちっちゃいもんも 
1:24:38
明るい方を向いていくんだよっていう 明るいんですけど これはね でも それがなん
1:24:43
か すっごい すっごい 明るいところにあるもんじゃなくて  小(ちい)こいもんとか 夜飛ぶ虫とか そんなんが 明るい方 行くねんでっ  て私も みんなも みたいな感じですかね 



1:25:00
はい 以上で どの詩が好きでした?


1:25:07
どれが好きですか 小鳥と私と小鳥と鈴と出せる
1:25:16
最後のところが 私と小鳥と鈴とはやっぱり 好きですよね 出たらそれだけをみんなで
1:25:23
一緒に読んで それを終わりにしたいかなと 思うんですけれど 
1:25:30
いい詩たちが あってみんないいが好きですよね  まああのマスクの中でモコモコって読む ぐらいやったら怒られへんと思うので これ
1:25:36
を 読みながら みんな違ってみんないいっていう自分の 生き方も
1:25:42
みすゞを選んだ だから


みすゞは 死を選びましたけど  死を選ぶことは 負けてなかったなと 
1:25:49
守るために 死んだんかもしれへんけどね  自殺がいいとは言いませんよ でも
1:25:55
多分 26年間で  たーっと生きたんですね 
1:26:00
ターっと生きて 512に残した で 今日 多分 
1:26:06
喋ってるし 512を喋ろうと思ったらまた シリーズで またこんなこと言うて 喋らし
1:26:11
てって いつも頼んでるんですけど この 金子みすゞの人生と 金子みすゞの詩を 重ね
1:26:17
ながら いろんなことを 考えられたらな
1:26:25
と思っています  出ないようなので みんなはプリント持っ
1:26:30
てるので  出ました 私と小鳥と鈴と
1:26:37
はい では 皆さん ご一緒にね はい これからそうです はい
1:26:42
題名から 名前もいきますね はい 私が読むの で プチプチって読んでみてください 



1:27:18
ありがとう ございます みんなも みんな 違って みんな
いいなのでね できれば これを 読んで 何か 心を
温まるものをもらって  寂しい方をもらうんじゃなくて  暖まる方をもらって やっぱり
生き抜きたいなと思うので  生き抜いてください  ずっと と思っております ありがとうござい
ます ぴったりですね ありがとうございます [拍手]
※前編はこちらです:

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※今日の文字起こしのソースはこちらです

開催日:2022年11月17日(木)

主催: 堺 自由の泉大学(ラ・パリテ堺)http://www.la-parite-sakai.jp/ 

テーマ:男女共同参画 一般教養講座  男女共同参画ジェンダー研究 女性に対する暴力をなくす運動記念

『金子みすゞの人生』

講師:瀧口 住子・堺市立男女共同参画センター前館長

※期限は2022年12月 1日から 2022年12月 7日までですが、堺市在住もしくは勤務地が堺の方で【動画配信】をご希望の方は、こちらからお申込みできますhttp://www.la-parite-sakai.jp/openseminar/
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