👁小2のわが子を連れて交番へ行きました。

彼が自転車の盗難にあったので、被害届を出しに行ったのです。
ご経験のある方はわかられると思いますが、最後、決まりだからと指紋を押さされます。
これが、プライベートでの自分と「可視化法」との関りの二つ目になりました。

👁入室したのは、主婦が夕食の買い出しに行く時間帯でした。

「どこで盗難にあわれましたか？」「自宅マンション前の道路です」「違法駐輪ですね」

「鍵は掛けてましたか」・・・

警察の質問に素直に答えていると、次々こちらに色んな罪状が増えていきます。

重圧で、下を向いてしまい、なぜか顔を上に上げられません。

起き上がり小法師みたいに、おでこが机とくっつくすれすれぐらいの所まで下がったところで、火事場の馬鹿力か何かで？首をグググｯと立て直す、の繰り返しです。

👁途中、自転車保険会社からの電話が入ります。

警察官は、ふり返って「この自転車は保険に入っていませんね」と言います。
これは私たちにとっては救いの電話です。

「最近は、保険金目当ての自転車盗難詐欺が多いから、我々はまずその線を疑わねばならないのだ」「一台につき5,000円ものバックがあるからいけないのだ」

救われない警察官は、今度はボヤキの警察官になります。悪循環！

👁とりあえず、知らぬ間にわたしたちに掛けられていた「保険金目当ての自転車盗難詐欺の疑い」は晴れました。

主導権は、ボヤキの警察官から、調書作成の警察官に移ります。

ところがこの方のノーパソを打つ手が遅かった。
こちらはちょっと気まずい思いをしながら、同じ机に向き合って待ちます。

👁調書が、できあがりました。

執務室から、先ほどの警察官が戻ってきました。
「これは決まりだから、最後の頁に指紋を押してもらわんとアカン」

13年前の、10月も下旬の午後7時15分前でした。
交番の窓の外は暮色迫っています。

私は押したくありません。
何も悪い事をしていないんだから。
でも、どうせ押すまで帰らして貰えない。
サッサと押して帰りました。

👁お子さんは、そんなのを見ちゃったけど大丈夫だったの？

大丈夫でした(^^)
うちの子、帰り道で
「ママ、また、あったらしい自転車買うたらええやん！」って言いました（1998年･平成10年生まれ、ゆとり世代。笑）

でも大丈夫じゃないと思われる方は、連れて行かないでくださいね(^^)

そこにいる大人は、子どもに「人をいじめてはいけません」と教えられる方でない場合があります(>_<)

👁以上、プライベートでの、私と「取調べ可視化法」との関りの話でした(^^)

👁第三回：
2019年6月1日可視化法施行日記念シンポジウム
「今、密室取調べの扉が開く!取調べ録画のないとき/あるとき、さらにその先へ」

📷📹第三話： 
パネルディスカッション「取調べ可視化から弁護士立会いへ」（前編）

ゲスト：
　江川紹子氏(ジャーナリスト）
　桜井昌司さん(布川事件冤罪被害者)
　大倉得史教授（発達心理学)､臨床心理士
　小坂井久弁護士(取調べの可視化実現本部副本部長)

👁全文、再掲します

📸📹パネルディスカッション「取調べ可視化から弁護士立会いへ」（前編）

〇江川紹子氏

「検察の在り方検討会議」の委員を務めてから今日まで

時間がかかってしまった。力不足でした。

事務局員全員が、検事さんも含めて、

すぐに可視化をやるべきだという意見が多かったのに

でき上った文書は何か違った。

冤罪体験した方の調書もこうやって作られたのだと

実感できたのでやってよかったです。

可視化は実際にはもう始まっていて

取調べの全過程の90%の録音録画が行われています。

ただ、対象事件が数少ない。

でも、大きなものをもたらしていると思います。

映像や音声の影響力は絶大であるのに

まだ有罪にする為の作文をやってる人がいるんだなというチェックが

裁判の段階でもできます。

取調べの文化⁼伝統芸を変えます。

〇小坂井久氏

弁護士の側から言うと

「黙秘権」は可視化浸透前は絵に描いた餅だった

色々意見はあるが、いま、

自分がいつ何を言うのかの「供述の自由」が一定確保できつつある

現状は、検察は、被疑者の身体拘束後の取調べの全過程可視化は　8割やれているが

逮捕されてない被疑者の在宅取調べではやれてない

警察は殆どまだやれてない

●秋田真志弁護士

なぜ黙秘するのかを説明させて頂くと

もし黙秘をしていなかったらどうなるのか、

ここにおられる冤罪被害者の方に聞いてみましょう

「とても不快です｣

ついつい刑事に合わせてしまう気持ちになる

「ペースに合わせられないよう目を合わせませんでした｣

真実を守っている

そうしなければ真実は歪められる

黙秘を、私たちはそう考えています

〇大倉得史教授

私からは、身体的拘束と取調べの心理的影響についてお話ししたいと思います

①23日間の拘束は人間を支配するために大変効果的

人間関係を切り離す“断絶化”で周りの人全員から犯罪者と見なされる人間関係にガラリと変わる

→自分は“無力”観念を高めていく

→虚偽自白へ

②アッシュの同調実験＋アイヒマン実験から

人間は簡単に周りに流され
ちょっとした権威にも弱いと証明されました

強大な権力が確信をもってずっと迫って来る、取調べの空気に

抗える人はそんなにいないんじゃないかな

録音･録画は、

もう一つのプレッシャーに変える言われ方をされなければ

人は希望を持つ

耐えれる

弁護人の立会いは、それが有ると無いとでは、断然違います。

〇江川紹子氏

録音録画が被疑者だけを撮るカメラアングル(SF方式)で撮影されて

第三者の目が取調官の目線になっちゃうと

もう一人増えちゃう…

やり方、角度、映し方をどうしていくか

〇森直也弁護士

検察は、2台のカメラで撮影する　2画面同時表示方式ですが

被疑者だけを撮っています

取調官目線になっています

〇小坂井久弁護士

横から撮るべきでしょ(取調官と被疑者の双方を撮影するEF方式)

と、日弁連は言っています

〇森直也弁護士

取調官の顔だけ映しとけばいいじゃない(DF方式 )。

「可視化」は取調官が悪い事をしないためにやるんでしょ

と京都の弁護士などは言っています

〇小坂井久弁護士

日本も「可視化」が当たり前の時代が来ました。

👁黒白猫図鑑(前編）👁

📷📹第三話：
パネルディスカッション「取調べ可視化から弁護士立会いへ」（後編）

＜完＞

👁全文、再掲します

パネルディスカッション「取調べ可視化から弁護士立会いへ」（後編）

〇小坂井久弁護士

可視化は何のためにあるのか?
日本固有の自白偏重主義の取り調べを
本来の刑事司法にふさわしい取調べに変革させていく為にあります

弁護人の取調べの立ち会いが認められていないのは日本とカナダだけ
台湾は1998年、韓国は2003年に立会いを義務化しました

日本が、ずば抜けて遅れています

〇江川紹子氏

台湾は、在宅取調べも弁護人の立会いあり
録音録画は選べる
弁護人だけでなく通訳の立会いもあり

韓国は、お金持ちにしか利用されていない状況から変わりつつある

日本は、導入してもゴーンさんみたいな人しか使えない?

だから、行きつく所は「全取調べの可視化から、弁護人の取調べ立会いへの二兎を追うべき」かと思います

〇小坂井久弁護士

日本はアメリカ型の刑訴法が導入された時に
321条･322条の解釈論に弁護士が対応できなかった為
ガラパゴス的な自白強要が許される文化が生まれてしまった

が、これから警察･検察官になられる方には可視化がある
取調べ文化が変わっていく中でそれらは実現します

〇桜井昌司氏

弁護士立ち会いは、難しいでしょう…。難しいでしょうが、できると思わないと!

〇大倉得史教授

可視化されたら、取調べがやりにくい？邪魔？
それはいいことなんですけどね

弁護人⁼ある意味、先生と呼ばなければならない人が、初期の段階で混ざってくる事で

取調官が支配者などではなくて自分と対等なんだ、という観念が保持できれば

立会いなしでもやっていけるんです

〇江川紹子氏

警察、検察官も、一人一人がICレコーダーを持って在宅取調べに行って欲しい

3,000円位からあるそうです

警察･検察･裁判所が一体となった｢人質司法｣のことについては、

最近の裁判官は、意識は変わってきたと思うけど、格差がある

誤審・冤罪はどうやったらなくせるか?は、

私は制度の問題だけでいいとは思わなくて

こないだ、裁判官･原田國男さん(今は弁護士)に質問したら

「保釈して、逃亡や証拠隠滅されて自分が事件をつぶすことになったら嫌だ、

　という気持ちにどうしてもなっちゃう

　そんなことになればマスコミが襲ってくる、とそこは職業意識が働く

　それが多くの裁判官の気持ちです」

と言われた

無視できないと思うんです。

※ご参考までに
「罪証隠滅のおそれ」って何？～名（元）裁判官・原田國男氏が語る”裁判官マインド”(江川紹子) 

裁判官も冤罪を作ろうと思って作ってるわけではないんですね。

使命感から。

多くの人たち、メディアも含めて、
世の中の期待があるから。

3ヶ月程前、静岡新聞のカメラマンが、交通事故で2人に怪我させて逮捕されたけれども

拘留は認められなくて、翌日釈放されたことがありました。

メディアは、逮捕は報道するけれども

拘留が認められなかったことや何で逮捕しないのかということ、

その後、事故直前に「あおり」があって
「暴行罪」という容疑の罪名で再逮捕されましたよ、
ちゃんと実刑になってますよ、ということを書いたのは、

読売新聞の静岡版一紙だけでした。

TVの人、帰っちゃいましたけど、私なりのまとめをすると

あおり運転では、

本人の車のドライブレコーダーに一部始終が映っていましたが

何で身柄拘束する必要性があったのか？というような

そういう風なことも含めて、刑事司法とは何なのかの理解がない下で

メディアは、多くの人がちゃんと知るような文化を作らないといけないんじゃないかなと。

そういうことも合わせて、

「可視化法」をやっていかないといけないんじゃないかなと、私は思います。

〇小坂井久氏

私自身は、

可視化法できました、4半世紀かかりました、でも桜井さんの獄中生活の方が長い、

冤罪被害者は絶対出してはいけない、と思いを新たにしています。

3年後の「可視化法」の見直しに向けて、

全件での可視化実施、弁護人立会いの実現のために、

弁護実践は必要です。

ただ、個々の弁護人も頑張るけども、

市民の方もどうか、ご関心を持って、ご支援を頑張って下さい。

＜完＞

👁黒白猫図鑑(後編）👁

人間さんの歯の本数は、親知らずを除くと28本ですね(^○^)
ワンちゃんは42本あるそうですねU^ｪ^U 

※こちらを参照させて頂きました

最後は「歯」のお話しになっちゃいましたが、

次月にまた、やり残した『取調べ可視化法って何？それっていいこと？』の手動・書き起こしをちょっとやる予定です。
私なりに精一杯楽しくやりますので、どうぞお付き合いください（ダジャレ連発注意）。
都合でブログを離れられている方も、よろしければご一緒くださいね。
コメントをくださったみなさまも本当にどうもありがとうございました。
心より感謝申し上げます。