ダブルっち博物館

小6~高3まで両親の近距離別居型生活に巻き込まれたダブルっち君(1998年4月29日生まれ)も、晴れておかげさまで、フリーダム生活を満喫中です!f^_^;)笑

#人間の設計図 とは(※雑学No.378,B.D.+235)

🏃🐣🐥🐤🐔
2023/4/24(月)
🐣🐥🐤🐔🏃
朝は、オトン(元ウチの人)からのメール・チェック(備忘録的なものなので、読み飛ばしを)。
昨日はご苦労様。今週は、木曜日はフリー、土曜日の予定は☐◇の返事待ち。ゴールデンウイークは暦通りです。※☐◇:息子氏の名前
つづいて、菟田野のお義母さん(85)に、ラブレター書き(笑、同上で)。
おかあさん、おようございます(•ө•)♡
💛きょうは、♪ケん ケん ケんまり  ケん 毛まり~♪ の月曜日ですねッ❓🏀🏐⚽🎵✨「毬と殿様」、1929(昭和4)年)🌼🦋🎵✨ということで、よろしければ、ご一緒にお願いしますねッ🏀🏐⚽🎵✨
♪♪んてん 手鞠(てんまり)  てん鞠(てまり) 
 てんてん 手鞠の  手がそれて
 どこから どこまで  飛んでった
 垣根を こえて  屋根こえて 
 おもての 通りへ  飛んでった 飛んでった ♪♪🏀🏐⚽🎶
♪ゼイゼイ…ゼイゼゼ…ゼイ…ゼゼゼ…ゼイゼイ…ゼゼゼゼ…ゼイ…ゼゼゼ…♪ (←息切れ寸前の私)


💛それでは、きょうはサロックながた - 近鉄日本橋さんの『アテ4種』より、「お料理の名前当てクイズ」をお出しします(*•ө•*)♡一応、ヒントつきですけれども、それが必要なのは、ひとえに私だけデス(`Θ´)ドヤア


💛なお、前回は、『焚きつけ観世音🔥🥔』の最終話をお届けしました🌼👩‍👩‍👧‍👧🌷
💛では、料理の名前当てクイズのヒントをお出しします(左上より)
↓↓
一枚目:〇り3種盛り(ヨ〇ワ、マ〇ロ、タ〇)🍣
二枚目:桜〇の骨〇し🐠
三枚目:コ〇ー〇🐚
四枚目:干〇柿とチ〇ズ🧀


※答えです
↓↓
↓↓
一枚目:造り3種盛り(ヨコワ、マグロ、タイ)🍣
二枚目:桜鯛の骨蒸し🐠
三枚目:コキール(ホタテ貝)🐚
四枚目:干し柿とチーズ🧀


※変なやりとりです(笑)
↓↓
↓↓
↓↓
私「マグロ横は、マグロの赤ちゃんであるヨコワです\(^o^)/そいつはめでタイ v(^o^)□
  桜鯛の骨蒸しが、なのにうめかった~\(^o^)/
  コキール (ホタテ貝)食べてる時は、ほったって~(ほっといて)\(^o^)/
  干し柿は、何チーズを入れたら、美味しいの~?\(^o^) 」


サロックのマスター「おいチーズ 🐭🧀を入れたら、おいしいです」


私「 …勘弁してくださいよ… 🥶ガチガチ」



話変わって、「チーズが入っている食べ物🧀」と言えば、チーズオムレツ、チーズ春巻、チーズかまぼこ、チーズカレーなどなど、色々ありますけれども、お互い、骨を労わってたくさん食べちゃいましょうよねッ😉 🧀✨それでは、明日の続きをお楽しみに❓今日も佳き日でありますように🐸🐸🐸🐸✨」

With "RyoRyo"(ウイズリョウリョウ)

そのあとは福田方面ランへ行って、9,890歩(7.5㎞)走り歩きしました🏃🐱🤧夜は『我々人類はどこから来て、どのように世界に広がったのか?』(前編)の文字起こしをしました↓↓

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配信日:2023年4月21日(金)、発信:TBSラジオ 「荻上チキ・Session」、テーマ:特集「我々人類はどこから来て、どのように世界に広がったのか?」、出演:篠田謙一(国立科学博物館館長)×荻上チキ(MC)×南部広美(MC)
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※部分起こし


1:01:49 篠田謙一・国立科学博物館館長:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E7%94%B0%E8%AC%99%E4%B8%80
🌝前 出た時は 私は 国立科学博物館の副館長だったんですけども その後 館長に なりまして これ 建前上は 管理職ということで 研究は あまりしてはいけない立場になって しまったので  今は 細々とやっております
古い骨から DNAを取って 私の場合は 主に「日本人の起源がどんなものなのか」と いうことを 追求するというような仕事をしております



古代ゲノム分析で判明・日本人のルーツに関する新たな説』
1:31:25 荻上チキ(MC):https://twitter.com/torakare
🌛日本人のルーツについては もともとは どんな説があったんですか?


1:31:53 篠田
🌝そうですね  日本列島に最初に 人が、ホモサピエンスが 入って きたのが 4万年ぐらい前ですね
それで 16000年前からまあいわゆる縄文時代 になるわけです
その前は 非常に古い 旧石器時代というのが続くんです けども
3000年前に 弥生時代になって 稲作が始まるというふうに教科書で
習ってると思うんですけども


この縄文時代 ずっと古い時代から住んでいた日本人 これ
原日本人という風に言うんですけども この 人たちのいた社会に 大陸から
稲作を持ってきた農耕民が入ってきて 両者が混ざり合うんだと
ですから もともと二重性があるというわけですね 日本人の ルーツには


それで 本州には 稲作がどんどん 広がりますから その両者が混ざった人が住んでいて 
稲作の入らなかった北海道は まあアイヌの人たちになる と
沖縄は 1000年以上遅れて 稲作が入りますので  やはり かなり縄文人に近い人たちが住んで いたんだと 今 住んでいるんだということが
今 元々の定説だ というふうになってるわけ です


1:33:03 篠田
🌝新たな説はですね
古代ゲノムの分析というのは 進んでくると より 詳細に 物事が分かってきます
まず1つは
その縄文時代  縄文人というのが 日本中にこう住んでいて  この人たちのルーツは そもそも どこなん
だろうということで これを大陸にいる集団 と比べてみるとですね 非常に古い時代に
大陸 東アジアに入ってきた人たちの一部 だろうというふうに 分かってきます


おそらく 海岸線をずっと
上がってきた人たちが 日本列島に入ってき て  縄文人になっていくんだと
で 全体が
均一だと思われていた縄文人もですね  北海道と本州と沖縄では 少しずつ やっぱり
遺伝子が違うんだってことがわかってき まして 
縄文時代を通じて 均一化にするよりは
むしろ 地域的に分かれていったのが  縄文人の実態だろうという風に言われてい ます


先ほどちょっとお話しましたが ゲノム
が 実は 縄文人に関しても 現代人と同じ ぐらいのレベルで読めてますので 彼らの髪
の色であるとか 目はちょっと茶色がかっ てるんですけども 肌の色とか いろんなこと がわかってまいりました


一方で 大陸から
その稲作を持ってきた人たち いわゆる渡来系の弥生人っていう人なんですけども この 人たちのルーツもですね ある程度 今はメド
がついていまして  遼河っていう 今で言うと中国東北部を流れ
ている川なんですけども この川の周辺で ですね 5000年ぐらい前に 雑穀農耕をやっていた集団が朝鮮半島に
入ってきて で その後に日本列島に 2、3000年前に入ってきたんだろうと いうふうに 類推されています


両者の混ざり方もですね そんな均質では なくて どうも最初に ずっと東の方に入って
くる集団がいて  南には少し遅れるん だとかですね それから いわゆる縄文人
みたいな 遺伝子を持ってる人はですね 東北地方では もう弥生時代の終わりまで 住んでいたと
いうことが分かっていますし


で 縄文人と その渡来系の弥生人って すごく遺伝的に 違いますから 日本列島は かなり長い間 遺伝的に違う人同士が 混ざり合って 住んでいたんだ ということも だんだん わかってまいりました


1:35:05
1000年とか 1500年とか そういう
時間 差を持ってですね 徐々に 部分的にこう 混ざり合っていって 今の日本列島の本州の
人たち
がですね まあいるということが わかってまいりましたし


北海道で言うと  おそらく その縄文人みたいな人たちと
本州から行った人もいるんですけども さらに 沿海州の先住民が 10世紀とかですねその
頃に入ってきて 混血をしたとか 


沖縄にはですね もともといた縄文人 みたいな人たちのところに だいたいそう
ですね 中世ぐらいの時代までに どんどん どんどん 南九州から人が入っていって
混血したのではないかということが考え られています 


1:36:09
🌝私たちは
縄文人と それから 渡来人の ハイブリッド なわけですけども 
本州の日本人だと  縄文の遺伝子が10%ぐらいなんですよ 9割は大陸から来た遺伝子です 


北海道のアイヌの人たちになると 70%ぐらい以上縄文で 20%が大陸オホーツク で 10%が 本土の日本人で


沖縄だと だいたい3割が 縄文人の遺伝子で 7割が本土から来た、大陸から来た遺伝子だという風に類推して います


そんなことも だから ゲノムを調べるとわかるようになったと いうことですね 


本土の中でも この散らばりは これはおそらく 時代を 追っていくと かなり違っていて
北部九州は
最初に 大陸から人が入ってまいりますので  かなり早い時代に ハイブリッドになっ
ていくんですけども


東の方を見ていくとです ね おそらく 愛知県のあたりに 1回バリアが
あるようで その辺りまでは 大陸から来た人 は ずっと入っていくんですけども そこから
東は なかなか おそらく 入れなかったという ふうに今 考えています


このあたりもですね  まあまだ その研究が進んでいますので この
先また話は変わるかもしれないんですが 


東 には ずっとあと 古墳時代ぐらいに どっと人
が また 入ってくるようなことがあったのか な というふうに 想像しています 


1:37:31
🌝(日本の歴史でも)常に 西から東なんですよね ずっと どうか
すると 明治維新もそうですもんね 西から東 へ 確かに動いてますよね
一つは おそらく西の方が 生産性が高いっていう風な言い方な んですけども 人口を増やしやすい地域だった んだろうと思うんですよね
北の方って 割と 冷害とか起こって 人口増やせないです
から
西の方は どんどんどんどん 人が増えて いって それがこう押し出すような形に なって日本全体が出来上がってるのかなと
思いますけども より安定的に当時暮らせる ような状況だと思うんですよ
縄文時代の中期ぐらいまでだと 北の方が割と 暮らしやすい地域で  今よりずっと暖かかっ
たですから そっちの方が 人口が多いんです けども それ以降は やっぱり 地球が寒冷化して いきますので 西の方に 割と人口の比重が
移っていって それがやがていつか 東の 方に また動いてくるというのが 日本列島の 大体の流れなんですよね


1:38:35
🌝 一般的には 先ほど言ったように
6万年よりも新しい時代に世界に広がって いったということで 割とみんなやっぱり 均質に近いのが 我々ホモサピエンスの特徴
だということですよね 
文化は非常に違っているというのは その後 の 選択の違いで まあ違ってるだけであって 一番ベースのところは 私たちも同じだという こと あるいは  各集団を実際に調べていくとですね そんな
長い間 こうずっと一緒にいるわけではない んですよね
やっぱりこう混ざり合ったり  動いたりということを 繰り返して 今がある
ということになります


一般的に 文化が 変化していくとは 
縄文 弥生 それから古墳っていう形で 動い ていくと 後もその同じ人たちが そこにいて 
同じ文化を を変えていったんだというふうに印象 を持つんですけども


実際 調べてみると そうではなくて 人というのは 常に動いていって  混ざり合っていって それで 今があって  おそらく今の延長線上に さらに 今はもっと 外から人が入ってきますから そういう人 たちが 新しい社会を作っていくというのが 人間の
文化の流れなんだろうというふうに思って ます 


1:40:17 荻上
🌛今後 どういった研究で どんなことを明らかにしたいかという点はいかが でしょうか?


1:40:25 篠田
🌝そうですね  私たちは どちらかというと 後ろ向きのしごとをしているので 今がどうして出来上がったのかっていうのを ずっと過去を たどってるわけですよね
で この後 未来があるって言うところの 示唆ができるようなことができれば  あるいは 研究の中で生まれればいい というふうには 考えているんですが


1:40:37
実は 今って ものすごく変わった時代ですよ ね
もう うーんと人口が増えていって そこがまあ
日本なんだと 減少していく方に向いてる 
あるいは アフリカだとかインドだと 人口 爆発していくという 
この複雑な社会で いったい
先に何が起こるかっていうのは かなり頭を使わないと 
分からない話だろうと思ってます


1:41:21
🌝おそらく ちゃんと調べていくと 今の 私たちって 最終的には成功してきて ここに
いるんですけども  失敗しちゃったところも たくさんあるん だろうと思います
それが なぜ そうなったの かっていうことも おそらく 明らかにはなっていくと思うんですよね


文字では残ってなくても  ゲノムには残りますので 
どの時に 人口
が増えたとか 減ったとか分かりますから 
それを調べるっていう事によってまあそういう失敗の本質みたいなものも もしかし たら理解できるかもしれないです


様々な学問分野で  合わせて 考えていくことによって 本当の姿が見えてくるんだろうと思います



1:02:11 荻上
🌛最初に戻って とりわけ ご専門の「分子人類学」これはどういったものな んですか?


1:02:18 篠田
🌝人間の DNAなんですけども これを分析すること
1:02:23
によってですね  この集団が一体 どういう集団と近いん だろうとか あるいは どんな集団から分かれてきたんだろうとかという まあ人類進化の シナリオのようなものをですね 構築して いくという そういう作業をしているそう
1:02:37
いう研究になります 


1:02:43 荻上
🌜DNAの研究 解析 こういったものが可能な技術を身につけると やはり 学術的にも 大いなる発展をするということにもなるん ですか?


1:02:50 篠田
🌝そうですね それまで 骨の形を見て これが 似てるとか 似てないと か っていうことで 系統を調べるというような分析をされていたんですけども
どうして も骨の形って変わってきますし なかなか 正確なところが わからないという部分があったんですね


それに対して まあ DNAと いうのは 直接 人、親から子どもに
渡っていく遺伝物質
ですから これの分析は ちゃんとできるようになるということが よりシナリオを 精緻なものにしていくという
そういうことになったわけです 


1:03:14 荻上
🌛「DNAを読み取る」ということは 化石から サンプルを取るということになるわけですか?


1:03:20 篠田
🌝もともと 骨細胞という細胞があるわけですから 
骨から細胞と 抽出すると これ DNAも入ってますけど も タンパク質だったり カルシウムだったり いろんなものが入ってますから そういう ものを どんどんどんどん 抜いていって 最後に 残ったDNAだけを 分析するという そう
いう手法を取ります


1:03:43 荻上
🌛見つかってる化石 の分だけしか 当然 分析は できないわけですよね?


1:03:49 篠田
🌝それが 意外と 最近は 土の中からも DNAが取れるとか


DNAって  意外と 壊れない物質なんですよね
ですから  うまく 取ればですね 非常に古い地層からで
も DNAが取れたりすることがありまして 
この分野は かなり今 先端的な部分では
いろんなことをやるようになりましたね 



1:04:15 荻上
🌛色がどうだったのかとか  なかなか DNAだけからは予測できない こともある
という風に 少し 説明を受けたんですが 今はどうなってるんでしょうか ?


1:04:28
🌝骨のDNAの分析って まあ1990年ぐらいから始まるんんですけども 最初の頃 は ミトコンドリアのDNAっていうやつ だけだったんですね


それが2006年 正確には 2010年なんですけども  技術革新がありまして  過去のDNAっていうのが 分析できるようになります
これは 人間の設計図そのものですから 現代人と同じよう なレベルで 各DNAの分析ができればですね  古代の人の 例えば 髪の色がどうだったんだ とかから まあ 皮膚はどんな色してたんだろうか 様々な テクスチャーがわかるわけですね


ですから 今は もう そういう情報を使って 今までわからなかったような 細かいその部分を ですね 復元して  古代人の姿、形というのをお見せすることが できるようになっていることです


1:05:14 荻上
🌜なるほど  そこまで行くと 本当に 今までの定説などが覆されたり あるいは 定説が 逆に裏付けられ たり ということが続くわけですね


1:05:20 篠田
🌝おおむね  ものによって違うんですけども 細かい形 なんかでは 形の変化では 分からなかったようなこと、例えば 混血してるとか ですね じゃあ どの程度 混血したんだろ うっていうようなことは DNAを調べた方がはっきりしますので そういう部分での シナリオというのは 随分 精緻なものになってますですね


1:05:33 荻上
🌜例えば ホモサピエンスと ネアンデルタール人が  交わっていたのか 交わっていなかったのか  交わっていたとして 一部なのか それとも この地域で 割とメジャーなのか ということ もわかるわけですか?


1:05:53 篠田
🌝それは まさに  2010年以降になって 明らかになった 先ほどご紹介いただいたスバンテ・ペーボ博士のノーベル賞を取った最大の理由って いうのが その部分であったわけですけども


ネアンデルタール人っていうのは  ヨーロッパで だいたい  3、40万年前から4万年前ぐらいまで住んでいた人類で 一部は ホモサピエンスと  重なってるとこがあるんですよね


これが  私たちの先祖であるのか あるいは 私たちが 滅ぼしてしまった そういう人類であるのか  ということは かなり長い議論があり ました
100年以上 議論してたんですね


スバンテ・ペーボさんは 最初 ミトコンドリアのDNAだけを分析さ れて  「滅ぼした」んだっていう側の
理論を 立てられます
しかし ですね 過去のDNA まで 分析できたことによって 今 「私たちホモ
サピエンスには ネアンデルタール人 のDNAが 1から3%ぐらい入っている
」と いうことが明らかになります


それは 彼らを「滅ぼした」というよりは 「彼らを 私たち が 吸収してしまった」 というようなレベルの 話になるんですけども
そこの部分において 人類進化のシナリオは 大きく 変わってきたんですね


1:06:54 荻上 
🌛そうした 進化 そして どういう風に世界に広がったの かについて
今日は いくつかのテーマに分けて お話を伺っていきたいと思います
まずは こちらです 


『我々ホモサピエンスの誕生に関わる2つの人類  ネアンデルタール人 そして 新種 デニソワ人』


1:07:15 荻上
🌛まず ホモサピエンスに至るまで  様々な 例えば サル、チンパンジー いろいろなものがあるんですが そもそも人類と呼ばれるまでに どう いった進化を歩んできたんでしょうか?


1:07:26 篠田
🌝ざっくり言うとですね 私たちに 一番近い 生物というのは 生きてる生物が ゴリラやチンパンジーになるんですよね
で この チンパンジーと 私たちが 分岐したのが  おおよそ700万年前だということがわかっています
これは 化石の証拠も  DNA も だいたいその数字になるんですけども
で 700万年前から 500万年間 人類 に至る化石というのは アフリカでしか出て
きません 


で 脳の容積もですね それほど チンパンジーや ゴリラと変わらないグループだったんですけども  これが同じぐらいの集団が だいたいずっと  アフリカにいて 様々な種に分化していったわけです


それが 250万年前から 200万年前になると ちょっと頭の容積の大きいグループが出てまいりまして  その時代になると 今度 アフリカ以外から 化石が見つかるようになります


これは原人というグループなんですけども だいたい あの脳の容積で言うと 私たちの3分の2ぐらい
有名なところでは 北京原人であるとか  ジャワ原人であるとか いったものが まあ こう出てくるわけですね


で その後
さらに 脳容積が 大きくなって 私たちと同じ レベルになるのが出てきます
それが 先ほどお話した ヨーロッパにいるネアンデルタール人になる わけですけども
この段階を経てですね
おそらくホモサピエンスというのが生まれ てきたんだろうというふうに考えています 


1:08:44 荻上
🌜これ ネアンデルタール人は ホモサピエンスの祖先にあたるものなのか それとも また別 なのか については どういう風に?


1:08:50 篠田
🌝そこ なんですね それが 今までは ですねその 世界中に  原人が広がりましたから その原人が 各地で こう進化していって その地域の現代人になった、ホモサピエンスになった という風に考えて いたんですね


例えば 北京原人は アジア人の先祖だとか ジャバ原人は オーストラリアの先住民の先祖なんだとか  あるいは ネアンデルタール人はヨーロッパ人の先祖だという風に考える
これ 「他地域進化説」 という考え方です 


これは だいたいまあ 20世紀の終わりぐらいまで 人類学では 常識、定説として受け入れられていたわけなんですけども 


DNAの分析が進んできます
まず最初に  現代人のDNAが分析されたんですが
そもそも ホモサピエンスの 遺伝的な多様性 が すごく小さいということが まず分かってきます
ですから 逆に言うと 「私たちの歴史は  非常に短いんだ」ということになるわけです ね


例えば ゴリラ、チンパンジーでは 「一つの森にいる チンパンジーが持ってる多様性よりも 世界中の人間を合わせた方が  はるかに小さい」ということが分かってきます


それで  彼らよりも 私たちの方が 種としての歴史が はるかに 短いんだという 共通認識が出 てくるんですね


で その後 今度 アフリカ人を調べるとですね アフリカ人以外よりも はるか に多様性が大きいということがわかります 
これは アフリカから出た ごく一部の人が
世界に広がっていったんだという風に 考えると 説明がつきやすいわけです


と いうわけで 人類ホモサピエンスの歴史は非常に短い 
これは いろんな計算の仕方が あるんですけども 20万年ぐらいだろうと
いうふうに考えられるようになりまして  
アフリカ人を除くと せいぜい 6万年ぐらいしか
歴史を遡ることができないんじゃないか
と いうことが 明らかになります


1:10:40
さらに先ほど言ったように そこで こんな一直線に進化するんではなくて
ネアンデルタール人であるとか ちょっとご 紹介になった デニソワ人というような人たちとの間で 交接をしながら 世界に広がっていったんだ ということも明らかになって きたわけです
(つづく)
※続きはこちらからご視聴できます(1:10:58~1:28:49)

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※今日の文字起こしのソースはこちらです:

配信日:2023年4月21日(金)
発信:TBSラジオ 「荻上チキ・Session」
テーマ:特集「我々人類はどこから来て、どのように世界に広がったのか?」
出演:

篠田謙一・国立科学博物館館長:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E7%94%B0%E8%AC%99%E4%B8%80
×荻上チキ(MC):https://twitter.com/torakare
×南部広美(MC):https://www.tbsradio.jp/personality/nanbu-hiromi/

※趣旨:
『我々人類=つまり、ホモ・サピエンスはおよそ20万年前に誕生し、アフリカから世界に広がって、各地で集団を形成していった。一方、ネアンデルタール人はホモ・サピエンスと最も近い人類だが、ホモ・サピエンスとは交わることなく滅亡した』
皆さんも聞いたことがあるかもしれない、21世紀初頭まで一般的だった、ホモ・サピエンスの起源に関する定説は、新たな研究法が編み出されたことで、一部、覆されました。その研究手法とは、大昔の人の骨の化石からDNAを解読し、遺伝情報を手掛かりに、より詳細に人類の足跡をたどるというものです。この「古代DNA研究」を確立する上で大きな役割を果たした、スバンテ・ペーボ博士が去年、ノーベル生理学・医学賞を授賞したことも話題となりました。最新の化石研究によって判明した、人類の起源に関する新たな説とは何か?いったい人類はどこから来たのか。日本における人類学の第一人者に伺います

※動画の視聴はこちらです: https://www.tbsradio.jp/articles/69036/
※関連動画のご紹介はこちらです:https://www.youtube.com/watch?v=x_6k9R057Yw&t=4648s
※関連書籍のご紹介はこちらです:人類の起源 / 篠田 謙一【著】中央公論新社(2022/02発売)

※去年、中公新書から発売された『人類の起源―古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』は、新書大賞2023の第2位に選ばれたそうですhttps://news.yahoo.co.jp/articles/53da68bf1df59be95e84373460b3070aeea65540
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