あの日から46年(10.31狭山事件の日④)
(イラストは本文と関係ありません😅)
(前回のリンク)
検察官による“反論”は
(1点目) “下山先生の蛍光X線分析装置の遮蔽ボックスが自作のものだから信頼性がない” というものでした。
自作とは言っても、半導体検出器も 電線も 世に出回っていたものです。
装置を小さくする為に 自作するしかなかったんですけどね。
全く痛くも痒くもありません。
(2点目) “インク入れ替え時に、水洗いをせずに実験してるから、信頼性がない” というものでした。
インク溜りをよく洗ってから足すのが普通のやり方だと言うんですね。
じゃあ、石川さんの家から押収した万年筆が 水洗いしてからつめ替えられる機会はあったか?というと
検察官は、被害者が、事件当日午後3時過ぎに立ち寄った郵便局で、水洗いする機会があったと言うんですね。
これは、ちょっと考えにくいです。
カウンターしかない大きさの郵便局で、インク瓶の置いてある目の前に係員が座っておられて、そこで手洗い用の水か何かで、インク溜りをジャブジャブ、ジャブジャブ洗って、吸引を繰り返す…
たまたま ブルーブラックだったので、検察官は一般的な可能性として提示していますけれども、私はちょっと考えにくいと思います。
目撃証言もないというか、
“確かに被害者は来たが、インクを補充しているところは見ていない”
という郵便局の職員の調書もありました。
(3点目) 検察官は、クラスメートの “インク壺を被害者に貸した際に 被害者が「色が変わっちゃうかな」と言った” という証言を、盛んに強調した。
けれども、これも上手く行っていないと思います。
下山第2鑑定で、ペン習字のインクを分析したらクロム元素しか入っていませんでした。
それならば “授業が終わった後に、クラスメートはインクを貸したのだ” と。
でも、事件当日5/1の日記帳の文字はブルーブラックになっていません。
1)今年2020年6月24日に、東京高等裁判所第4刑事部の裁判長が、
3)いい判決、判断は “事実調べ” をさせないとなかなか出てこないです。
世間の注目を集めれば集めるほど、裁判所は勝手な事は出来ないんです。
また、これは卑近な例ですが,
ある時、中学生がゾロゾロ、ゾロゾロと、裁判所の見学と裁判の傍聴をしに入ってきた時に
裁判長が急に “被告人、何か言いたい事はありますか” と優しくなったという例もあります。
応援と協力をして頂ければ頂けるほど“事実調べ”に近づきます。
とにかく、どんどん、どんどん、
狭山事件、特に下山第2鑑定について知って頂いて、
広げて頂けたらなあと思います。
(狭山事件再審弁護団・河村健夫弁護士)
<要請ハガキの送付先>
〒100-8933
東京都千代田区霞ヶ関1-1-4
東京高等裁判所第4刑事部 裁判長 大野勝則 様
「狭山事件の再審開始を求めます」
「狭山事件の事実調べを早急に行ってください」
「下山鑑定人の尋問を早急に行って下さい」等、文面は自由で…。
(※個人的な思いつきですが、もしよろしければ、今年余った年賀状で一枚でも出して頂けたら一斉に届くのではないかと思います。私も、アトムの雪冤ハガキに“年賀”と書いて出そうと思います😂)
ここで、会場のホストのZOOMが、突然落ちました。
でも、回復する迄の15分ぐらいを
“せっかくなので” と口火を切られた
あるシニア女性の方の
大きくて ゆっくりで 暖かい声と
“先生、狭山は なぜ 勝てないんでしょう”
“早く(無罪判決を)出させないと 石川さんが 死んでしまうじゃないですか”
との2つの厳しい質問が
よりいっそう
リモート参加者と河村弁護士の間を
繋いでくれたように感じました。
このような貴重な機会をご用意頂き
「釜ヶ崎住民の会」の皆様、
どうもありがとうございました。
ここで、いったん置きます😅
お時間頂き、本当にどうもありがとうございました🙇
ギガは、少しでも皆様の記事作成の為に…🌗