ダブルっち博物館

小6~高3まで両親の近距離別居型生活に巻き込まれたダブルっち君(1998年4月29日生まれ)も、晴れておかげさまで、フリーダム生活を満喫中です!f^_^;)笑

あの日から46年(10.31狭山事件の日③)


(本文とイラストは関係ありません😅)






(前回へのリンク)








下山第2鑑定は、蛍光X線分析により “万年筆が被害者の物ではない” ことを明らかにしました。


蛍光X線分析は “冤罪” と言われている “和歌山カレー事件” でも “カレーにヒ素を混入する為に使われた紙コップに付着したヒ素が 死刑囚宅から発見されたヒ素と異なる” ことを証明するために 使われました(2012).。


当時の実験装置は、サッカーゴールを4台、横に連ねた程の大きさでした。





狭山事件では、蛍光X線分析により、以下の4つの結果が出ました。





あ) 被害者の自宅にあったインクからは、クロム元素が出てきた。


い) 被害者が事件当日、学校で書いたペン習字からは、クロム元素が出てきた。


う) 押収された万年筆からは、鉄元素が出てきた。


え) 混ぜたら、クロム元素と鉄元素の両方が出てきた。



1つずつ見ていきます。



あ) 2013年に 検察官の保管証拠の中から出てきた物に “被害者のインク瓶” がありました。

ライトブルー(※商品名はジェットブルー)とよばれるパイロット社のインクでした。


このインクに 蛍光X線を当ててみたら 実際にCr(=クロム元素)が出てきました。


パイロット社からの回答で ライトブルーにクロム元素が含まれている事は 確認済みでした。





い) 被害者は、事件当日の午前中に 学校でペン習字をやっていて その文字に蛍光X線を当てたところ クロム元素が出てきました。


授業前にインクを借りたりせず 普通にライトブルーを使って書いた訳ですから 

これはまあ、当たり前の話です。ごく自然な鑑定結果です。





う) 上記、右の “1 2 3 4 5 6” の数字が書かれた紙片は何かと言うと、

捜査当局が 押収万年筆で 被害者の兄に 数字をたくさん書かせて

 “万年筆は妹の物に間違いありません” と言わせていたことの証拠資料で 

後々、開示されたものでした。


その数字に 蛍光X線を当てたら Fe(鉄元素)が出てきました。

クロム元素は出てきませんでした。

パイロット社に ブルーブラックインクには鉄元素が含まれていると 確認済みです。

極めて、当り前の話です。






え) 押収万年筆と同種の商品に ライトブルーを入れて使い切ったあと ブルーブラックを入れて書いた数字に 蛍光X線を当ててみました。


クロム元素も 鉄元素も 両方、検出されました。


“2種類混ぜたら 必ず 2種類のインク成分が見つかるんだ” 

“必ず 混じって 検出されるんだ” 

ということが証明されました。



ところが、押収万年筆からは 鉄成分しか出てきません。


つまり、確定判決が言う

 “お友達に借りた” “郵便局で入れ替えた” は 

絶対に あり得ないことが 証明されました。




ここから 何が言えるのか。




“押収したものは、被害者のじゃないこと” と

“インクを補充した可能性は、100%あり得ないこと” ということが言えるんです。



それに対し、検察官の対応は、出す出すと言っていた“反証”を 2年引き延ばし、

結局 出さないで、“反論”のみをやりました(2020.5)。





“反証”と“反論”は違います。


“反証”は検察官側の鑑定を出すことですが

“反論”は検察官による意見書・解釈です。


おそらく

“頼み込んでいた。ところが 誰も下山鑑定を打ち破る鑑定書を作ってくれなかった。それで 諦めて 意見書を出してきた” ということだと思います。


我々は2年間、最終的に何も出てこないものを 待たされました。




そして、出された検察官側の“反論”は、痛くも痒くもないものでした。

(狭山事件再審弁護団・河村健夫弁護士)





ここでいったん切ります😅


お時間頂きどうもありがとうございました🌖



ギガは、少しでも皆様の記事作成の為に…🌗








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