ダブルっち博物館

小6~高3まで両親の近距離別居型生活に巻き込まれたダブルっち君(1998年4月29日生まれ)も、晴れておかげさまで、フリーダム生活を満喫中です!f^_^;)笑

優生思想に向き合う☆矢野恵子さん



おや?堺市の公共施設の壁に、何か貼ってあるようです🙄


障害者週間(令和2年12月3日~9日)


(以下、内閣府HPより)我が国では、障害者基本法に基づき、毎年12月3日から9日までの期間を「障害者週間」と定めています。障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加すること等を促進するため、

国及び地方公共団体が民間団体等と連携して、「障害者週間」の期間を中心に障害者の自立及び社会参加の支援のための様々な取組を実施します




本日は、『優生思想に向き合う』矢野恵子さん(「優生思想を問うネットワーク」代表、脊椎破裂、1950年生まれ)をご紹介致します🙂


※画像や言葉の説明は、ムラゴンの皆様etcからお借りしました。





『優生思想に向き合う』


矢野恵子さん






小学校へ上がった時は、親がよく来ていて、


周囲の友達は、手を繋いでくれたりして、


障害で何か言われることは、あまりありませんでした。


いない時に、他のクラスの子で、酷い事を言う人がいました。


私は、舗装靴を履いていて、そのことで


https://noucafe.muragon.com/entry/16.html


歩き方を「ケッタイナ歩き方しやがって」とか。


装具の靴の紹介。【オルトップ、ゲートソリューション】 - 脳卒中cafeのブログ

あんまり、よく覚えてないですけどね。







体育の時間は、出来ないので、みんなと違う扱いでした。


運動会、出ない。

遠足、行かない。


最初は親同伴で行っていましたが、

みんなと一緒にやりたいと言うと、親に負担がかかるから、


言っちゃいけないなと、子どもは自分でわかる。



www.yuki-enishi.com/chiba/chiba-01.ppt



修学旅行…行きませんでしたね。


自己規制は、人との向き合いで、今も残っています。








ある年齢になると、みんな進路を考える。


と言うても、


どこに行くねん?何すんねん?どうしようか?


があって、みんな大学まで行く。



私は、行った先の大学で、先生に


「あなたはペースが遅いですよ。

コロニー(障害者収容施設)とか聞いてみましょうか?

このままでは留年ですよ」


と、諦めろというふうに言われて


結局、自分が抵抗してきたものに はめられていって、




街に出よう -福祉への反逆-(後編) - YouTube




親の膝の下で生きていくしかないんだろうか、と思った時に


全障連の楠木敏雄さんたちと 出会いました。



楠 敏雄さん
「泥臭い、汚いことを抱えた人間が集まって ほんとうの解放運動」
: 共に学び・働く―「障害」というしがらみを編み直す




周りは知らない人ばかりだったけれど


「こんなん、言われてん」と言うと


「それ、やっぱりおかしいんちゃう?差別ちゃう?」と言われて、


教官の発言は差別じゃないかと


大学側と交渉をし出したのが、最初です。






それからは、重度障害者の人達との出会いがあって、


私は、聞き取りも出来なかったのが衝撃的で、


健常者社会を頑張っていく生き方は、出来ないなあと思いました。







大学は、差別を認めました。


あの教官は…どっか行っちゃった(笑)



私は、卒業はしましたが、


出会いは、やっぱり大事にしていきたいなあで


今(現職)に至っています。





「まず、わたしから知る・つながる・広げる」

人権ポスターより




優生思想とは、70年代半ばに出会いました。



女性障害者の施設入所の時に、


生理の始末が出来ないので、子宮を摘出しましょう(※「旧優生保護法」に基づいて「月経時には精神が不安定になる」「月経時の介助がたいへん」との理由で女性障害者を対象に行われた強制不妊。「生理の度に職員に嫌な顔をされる」「どうせ子どもを産むわけじゃないし、取ったらと言われた」等の処遇を施設内で障害女性たちは受けていたことも明らかとなりました)


割と普通の話のように出てくることに、びっくりしました。




表にさえ出てこない。


自分は、取るの取らないのの話がされてるとは


思っても見ませんでした。




一方で、そうでもないよという話が


耳に入ってきます。




ひょっとしたら、自分自身も、そっちに居てたのかもしれない。


自分の母がもうちょっと弱かったら、


自分も施設に行ってたかもしれない。




入所の時、子宮摘出された女性障害者と


同じ立場になったかもしれない。


出生前診断も然り。




この時、そう思ったことが


ずっと、気持ちの中に残っていました




忘れてほしゅうない 隠されてきた強制不妊手術



障害者は、周りが健常者で


「ペースが合わない方が悪いんだ、治せるんだ」

と、教え込まれているから、


(合わすことが)出来てしまうところがあるじゃないですか。





出来ないことに対して、「あー駄目だな」と思ってしまう。


居心地のよい場所を見つけるのが大変。






「あ・そ・ぼ」



私は、「出来ることを不自然」にしないのも変だなあと?


人間、誰でも出来ないことはあるし、


「別に良いんじゃないの??」

「こんな生き方もあんねんで」


が、自分の縛りを解く。



段々と、楽になっていこうと思いました。


出来ないことを、重たく 感じる事で

押し潰されちゃうと良くないかなと。





「命の重さはみんな同じ」




「障害者は不幸だ」という


今の価値観の中で比べるから出来ないになるわけで、


理屈はいっぱいあって、


「どんな価値観を持ってこようと私はOKという人はいない」ので


それを伝えていくしかないんだろうなあと思います。





気づいてくれてありがとう ヘルプマーク




優生思想は、知らん顔してたら、どんどん広がっていく。


言い続ける事が大事なんです。


外国はどんどんやられている。



最初の頃は、困っている人への「福音だ」と言われました。


でも、今は、「選別だ」に変わってきているんです。





そういうことを、なかなかみんなは知らない。


だから、やっていかないと。





無視されていくのは、凄く嫌だなと思います。


優生思想を「違うよ」と言い続けることで


「障害児を産んでもいいんや」っていう人が


少しでも出てくればいいかなと思うんですけど…。




優生思想を問うネットワーク

大阪市城東区東中浜
TEL/FAX 06-6965-7399
e-mail yunet@cat.zero.ad.jp
 代表 矢野恵子

LOVE YOURSELF





<完>





※補足

優生思想とは、「人類の遺伝的素質を改善することを目的とし,悪質の遺伝的形質を淘汰し,優良なものを保存することを研究する学問」(広辞苑より)

https://artrino.muragon.com/entry/2260.html


障害や疾病をもつ人たちに対して行われた断種や不妊手術は、日本ではどのように行われたのですか?(優生思想を問うネットワーク編『 知っていますか?出生前診断一問一答』解放出版社より)

https://opentolove.exblog.jp/7069830/







去る5月22日、某「リバティおおさか」閉館9日前に、矢野恵子さんと安原美佐子さんの2005年インタビュー『優生思想に向き合う』を視聴させて頂きました。

本日は、矢野恵子さんのご紹介をしました。


読んで、皆様の1970年代にタイムスリップして頂いて、何か一つ、持ち帰って頂けたら幸いです。


次回は、安原美佐子さん(都島区障害者自立生活センターあるる職員、軟骨無形成症、1976年生まれ)のご紹介させて頂きます。




オ時間頂キ、ドウモアリガトウゴザイマシタ~😸🙇








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